ペルソナと本性について
 
 人は、大人になるにしたがって、本来の生まれたままの性格のままでは、世間から受け入れれなかったり、嫌われたりするので、人から良く見られる ための人格(ペルソナ仮面)を形勢します。

例えば、
 子供の頃から、自我が強く、どうしょうもない性格だった場合。
 大人になるにしたがって、交流分析などで人から好かれるコミュニケーションを学び
 伝統芸能などで、人から素晴らしいと思われる所作を身に着けます。

すると
 その人は、周りの人から、人格的にも行動的にも素晴らし人だと思われます。

そういう風に他人から思われる様になっても
 その人格が人から好かれるために作られた偽りのペルソナ仮面である事を自覚している人は問題ありません。
 特に親しい人や安心できる空間で、真実の悪い子ちゃんの人格を出して自我のバランスを取っているからです。

 
しかし、そのペルソナ仮面で生活しているうちに、そのペルソナのいい人の自分で作り上げた仮面を自我が本当の自分だと思い込んでしまう場合があり ます。
 その場合は、色々と問題がおこります。

例えば、
 初期段階
   そのいい人の仮面にヒビが入るそうになる人物や出来事に遭遇すると、
   その人物や出来事と正面から向き合わずに、距離を置くことによって逃避します。

 中期段階
  仮面をつけっぱなしにしているうちに、仮面が脱却不可能となり、真実の自我との間に隔絶が生まれると・・・・
  その人の周りの人間(夫や息子や知人)がその人の真我を呼び覚まそうと無意識に貴方の仮面を刺激するような行動や言動をする場合があります。

 末期段階
  仮面の人格と本来の抑圧された人格が分離してあたらな人格を形成する。
  その人格は、自分の意識や弱まった時、睡眠の一歩手前などに出現して悪態をつく。

などの問題が発生します。

一番良いのは、キューティーハニーの様に、TPOに合わせたペルソナを装着するのが良いのですが・・・・
実際は、なかなか難しいものがありますね。

ペルソナが鉄板になってしまった人の解決方法は
自分の考えや行動に対して、ジャッジメントをしないと云う事です。
自分が道端で野糞をしたくなっても見守ってあげる。
他人の事を羨ましいとおもったり、憎いと思っても、その考えを否定せずに、その考えをもってしまった自分を愛してあげる。
条件付の善悪ではなく、自分の言動・行動・人格全てをを自分で肯定して愛してあげる。
たまには、信頼できる環境でアルコールなどを飲んで自分の中の悪い子ちゃんを解放してあげる。

そんな、自分自身の全体を肯定して愛してあげる努力が必要かもしれません。
一番重要なのは、思想の自分像と本当の自分のギャップを肯定すると云う事です。