由薫/尾崎裕哉/Allen Hinds サウンドメッセ in OSAKA 2024@大阪南港ATCホール 2日目 2024年5月12日(日) 由薫/尾崎裕哉/Allen Hinds サウンドメッセ in OSAKA 2024@大阪南港ATCホール Day2 2024年5月12日(日) 由薫/尾崎裕哉/Allen Hinds サウンドメッセ in OSAKA 2024@大阪南港ATCホール Day2

 

5/12(日)は前日に続いて、大阪南港ATCホールへサウンドメッセ in OSAKA 2024を観に行きました。西日本最大級のギター・ベース・ウクレレの展示会の2日間開催の最終日でした。 

当日朝に会場の大阪南港ATCホールに着くと、前日より早い時間にもかかわらず、Dホールステージのワンコインリザーブ券とホワイエの整理券の列に何倍も多くの人が並んでいました。その多くは配布枚数150枚限定のホワイエに出演する元TOKIO・長瀬智也が所属するバンドKode Talkersの整理券をもらおうとする方々だったようです。ホワイエの整理券が私より前の人で終了となったのでぐっと人数が減って、前日ほど若い番号ではなかったものの私の目当てのDホールステージの12時台と14時台のワンコインリザーブ券を無事ゲット。そして、入場待機列に並んで10時から場内へ。

アコースティックゾーンに向かうと、FM COCOLOのブース前の席が埋まり始めていたので、やや後方端の席を確保。ブラっと周りの展示を見たり、BGMに流れるニール・ヤングの曲に耳を傾けたりして過ごしました。前日に公開生放送を観た『MOVE ON SATURDAY from Sound Messe with MARTIN GUITAR』ですが、この日は11時半から行われた公開収録を観覧しました。今回出演の由薫と尾崎裕哉のうち、時間の関係で前半の由薫を観ました。
DJの光永亮太が開始11分前にブースに登場。サウンドチェックのために開始5分前に由薫がアコギを手にブースに登場し、この日1曲目に歌う曲のリハをしました。開始予定時刻11時半を2分過ぎてFM COCOLOのジングルと番組タイトルが流れ、公開収録がスタート。由薫はFM COCOLOの今年3月のマンスリーアーティストとして取り上げられていたとのこと。ギターを始めた時のエピソードやMartinギターとの出会い、アメリカのSXSWで弾き語りライブをした時のことなどを語りました。そしてライブは2曲を弾き語りで披露し、周りの展示エリアの音が騒々しいなか、綺麗なアコギの音色と美しい歌声を聴かせました。収録した模様は5/18(土)10~14時放送の番組でオンエア予定とのことです。

生演奏が終わると、フロア内の一番遠くにあるDホールへ移動し、12:15開始予定の『Allen Hinds×Xotic Japan プロサウンドコミュニケーションズジャパン』の待機列に並びました。サウンド調整が遅れたようで、開始予定時刻の6分後に開場。前日と同じ下手側の2列目の席に座ることができました。11分遅れでスタッフの紹介でAllen Hindsが登場。ロサンゼルスを拠点に活動するジャズ/フュージョンギタリストで、ナタリー・コールやボビー・コールドウェル、ロバータ・フラックなどのライブサポートでも知られています。グレーのシャツにジーンズで登場。スタッフを通訳にしてトーク。2019年以来の再来日で、2020年に左目が見えなくなったと語りました。パワーサプライの問題で自分本来の音が出ず、調整に苦戦したと開演が遅れたことを詫びました。
黄色のテレキャスでインスト曲をプレイ。リズムトラックとともに、サスティンの効いた太いナチュラルドライブのギターの音色を聴かせました。
トークでは、コロナ禍前にレコーディングを終えたもののラジオでかかるキャッチーな曲を求めるレーベルと自分の好きなフュージョンの方向性が合わずに発売されなかったが、今回新譜をもって来日したと語りました。ライブ後のサイン会の他、5/15~17に東名阪ツアーを行うことが告知されました。コロナ禍では200以上ZOOMでレッスンを行ったと語りました。
ワウワウのエフェクトのかかった曲と「Fearless」という曲を披露しました。観客からの質問に応え、弦はピックと指の半々で弾く、指で弾くことでいろんなタッチが表現できるがピックと指でアタックを均等に揃えるようにしているとのこと。MIやバークレーで学んでいたころブルースやロックを聴いていてジェフ・ベックやロベン・フォードに影響を受けたとのこと。アラン・ホールズワースにも影響を受け、ピッキングとハンマリングのレガートを混ぜてダイナミクスをコントロールし、歌うようなプレイを心がけていると語りました。コードは全部の弦を弾かずに抜いて鳴らすのが好きだそうで、テッド・グリーンの「コード・ケミストリー」という本がためになると話しました。マイケル・ブレッカーなどのSax奏者のプレイを耳コピするのが好きとのこと。また、1つのポジションだけで弾かずに幅広くポジションを動かしてプレイできるように練習するよう指導していると語りました。このステージのスポンサーであるXotic(エキゾティック)のAC-Compというエフェクターがいい音がすると紹介しました。
スタッフから時間となったのであと1曲だけプレイするよう促されて、ブルーのストラトシェイプのギターに持ち替えてミディアムナンバーをアームを使いながらブルージーに演奏。ピックや指で弦を弾き、ハンマリングを交えたホールズワースっぽい流れるような速弾きも聴かせました。予定より12分押して終了となりました。

18分して13時半から再びDホール前に集まり、14時開始予定の『尾崎裕哉・由薫 Martin Club Japan 黒澤楽器店』の待機列に並びました。開始予定の5分前くらいに整理番号順に入場しました。先ほどの席の1つ隣のステージが見やすい席を確保。開始予定時刻14時を1分過ぎて客電が落ちてステージ上のランプが灯り、定刻2分後に1人目の由薫がアコギを手に白いTシャツにエンジ白緑の柄のロングスカートの衣装で登場。椅子に腰かけてアコギ弾き語りによるステージを行いました。1曲目は19歳の時に書いたという「Fish」。前腕でギターのボディを叩きながらアルペジオを爪弾き、途中からピックを持ってストロークしながらソフトな声で歌いました。次に"アップテンポな曲をやるので手拍子してくれますか?"と言って、曲は「Rouge」。アニメ『メタリックルージュ』のオープニングテーマをアコギをかき鳴らしながら豊かな声量で歌い、観客はリズムに合わせて手拍子をして盛り上がりました。1月にリリースした初のアルバム『Brighter』を引っ提げたツアーファイナルを大阪で行うライブ告知も行いました。"3月にアメリカで歌った曲"と紹介して、「No Stars」を演奏。ポロロンと弾きながら歌い、途中でかき鳴らしながら日本語と英語を違和感なく混ぜて歌いました。最後に"リリースして1年たくさんの人に聴いていただいた曲"と紹介をして、曲は「星月夜」。アルペジオのイントロからソフトな声でスローに歌い始め、サビを地声とファルセットを交えて朗々と歌い、後半アカペラを聴かせ、アコギをかき鳴らしながら歌い上げて締めくくりました。グッズ販売の紹介をして、"またお会いできたらと思います"と挨拶をし、次の出演者を紹介してステージを降りました。

2分間の転換を挟んで、14時半からの後半は尾崎裕哉。尾崎豊を父に持つシンガーソングライター。カーキ色のTシャツに茶系のストライプの上着、黒のパンツの衣装でグレイ・サンバーストのアコギを手に登場。1曲目はオリジナル曲「迷わず進め」。右前腕でボディを叩いたり、左足を踏み鳴らしたりしてリズムを刻み、スラップ奏法でアコギを弾きながら、ミディアムバラードを歌い上げました。ギターはOM-28JMの発売から20周年を記念したモデルOMJM John Mayer 20th Anniversaryだそう。ネックの幅がエレキのように細いのでFコードも弾きやすいとのこと。"高校生の時から好きなJohn Mayerに影響を受けて書いた曲"と紹介をして、後半に"ワンフォースリー"とハンドサインをするよう観客に促し、「143」を演奏。前腕でボディを叩き、スラップ奏法で弾きながら歌い、観客はリズムに合わせて手拍子し、後半一緒に"ワンフォースリー"とハンドサインをして会場が一体となりました。後半はカバー曲。"John Mayerの日本で一番有名な曲"と言って「Neon」を演奏。右前腕でボディを叩きながら右手親指と左手の指をせわしなく動かしてAメロを弾き、ストロークに変えてサビを歌いました。観客はリズムに合わせて手拍子をし、演奏を終えると拍手喝采を送りました。最後に"自分を有名にしてくれた曲"と紹介をして、尾崎豊の「I LOVE YOU」を演奏。元はピアノ曲ですが、ギター弾き語りで演奏。アルペジオのイントロからスラップ奏法で弾きながら途中アカペラを交えて朗々と歌い上げました。観客はその歌声と演奏にじっと聴き入り、歌い終えると盛大な拍手を送りました。スタッフの終演の言葉で計1時間枠のステージを終えました。

目当ての展示や演奏を観終えたので、ホワイエステージ辺りの人混みをかき分けてエスカレーターに乗って、会場を後にしました。

ギターやエフェクターの展示や解説の他、ギタリストのプレイやエピソードも観聴きすることができた2日間の楽器展で、存分に堪能しました。

------------------------------------------------------------
サウンドメッセ in OSAKA 2024
2024.5.12(Sun) Day2
@大阪南港ATCホール 

マーティンギター特設ブース(11:30~13:00)
FM COCOLO MOVE ON SATURDAY from Sound Messe with MARTIN GUITAR公開収録
DJ:光永亮太 ゲスト:由薫/尾崎裕哉(Vocal&Acoustic guitar)
・由薫(11:30~12:00)
[セットリスト] ヒヤシンス / 星月夜

Dホールステージ (12:15~13:00)
Allen Hinds×Xotic Japan プロサウンドコミュニケーションズジャパン
出演:Allen Hinds(Guitar)
[セットリスト] Fearless など計4曲

Dホールステージ (14:00~15:00)
尾崎裕哉・由薫 Martin Club Japan 黒澤楽器店
出演:尾崎裕哉・由薫(Vocal&Acoustic guitar)
[セットリスト] 
Fish - 由薫
Rouge - 由薫
No Stars - 由薫
星月夜 - 由薫
迷わず進め - 尾崎裕哉
143 - 尾崎裕哉
Neon(John Mayer) - 尾崎裕哉
I LOVE YOU (尾崎豊) - 尾崎裕哉

 

 

〖物販リンク〗

 ▽由薫 1stフルアルバム(2024/1/17リリース)

 

 ▽尾崎裕哉 5th EP(2023/4/5リリース)

 

 ▽Allen Hinds デジタルアルバム(2019/10/11リリース)