1/12(金)はルネサンスクラシックス芦屋ルナホールへ東日本大震災支援チャリティー「LIGHT HOUSE to the Future 2024」を観に行きました。2015～2019年に兵庫県立文化センターで行われていた震災支援チャリティーを引き継いで2021年から阪神淡路大震災があった毎年1月に芦屋ルナホールで行われ今年4回目となる東日本大震災支援チャリティーコンサートでした。出演は登場順に佐藤一紀(ヴァイオリン)、三浦栄里子(ピアノ)、白木直人(オーボエ)、関西学院グリークラブ、大江千里、宮﨑薫、そして八神純子で、前身のチャリティーコンサートから出演している方々でした。
私的にこのチャリティーコンサートに来るのは初めてでした。八神純子をライブで観るのは4年ぶり、大江千里は16年半ぶりで、そのほかの方々は初観覧でした。
ルナ・ホールへは5年半ぶりに来ました。JR芦屋駅から西へ徒歩7分の芦屋川沿いにある芦屋市民センターにあるホールで、ネーミングライツにより2022年4月～2027年3月まで「ルネサンスクラシックス芦屋ルナホール」という愛称になるそうです。最大700名のキャパに、今回事前応募した600名が無料招待されました。
夕方会場に向かい、芦屋市民センターで少しゆっくりしてからホール前にできた列に並びました。予定の18時より10数分ほど前に開場。電子と紙の整理券に分かれて入口でチェックを受けチラシを受け取って入場。場内は自由席でステージ前やや下手側の席を確保できました。ステージ上にはSteinway製のグランドピアノ1台と譜面台が2つセットされていました。開演時刻が近づくと1階席は満席になり、2階席も半数ほど埋まりました。
定刻の6時半になり、クラシックの演奏からコンサートがスタート。ヴァイオリンの佐藤一紀とピアノの三浦栄里子がモノトーンの衣装で登場。フォーレ作曲の『レクイエム』より「ピエ・イエズ」を演奏。ピアノ伴奏のゆったりとしたリズムに、ヴァイオリンが穏やかで美しいメロディーを奏でました。次にオーボエの白木直人が白いシャツにグレーのベストとスラックスで登場。大島ミチル作曲でオーボエ奏者 宮本文昭氏が演奏したNHK連続ドラマ小説「あすか」テーマ曲「風笛」を3人で演奏。1番をオーボエがリード、2番をヴァイオリンがリードを演奏して合奏しました。最後に菅野よう子作曲の「花は咲く」のインストversionを演奏。1番のAメロをオーボエ、Ｂメロをヴァイオリン、サビをオーボエ、2番はAメロをヴァイオリン、Ｂメロをオーボエ、サビをヴァイオリンという順にリードを演奏し、最後に大サビをユニゾンで合奏しました。
譜面台が撤去され、ピアノが下手後方に移動する舞台転換を挟んで、指揮の先生と男子学生の総勢20名ほどの関西学院グリークラブが黒いスーツとシャツの衣装で登場。1曲目は「Sound Celebration」。マイクを使わないアカペラで英語のナンバーを歌いました。次に「When The Saints Go Marching In(邦題：聖者の行進)」をスキャットを交えてリズミカルに歌いました。カルテットで『ライオンキング』より「Can You Feel The Love Tonight」を歌い、4人の男声ハーモニーを聴かせました。定期演奏会を2/18(日)に行う告知を挟んで、定期演奏会でフリ付きで歌う予定の「Goodbye, World, Goodbye」をフリなしの歌声だけで披露されました。アイルランドの古い讃美歌「Irish Blessing」をスローで厳かな感じで歌いました。バーバーショップスタイルだそうでそれを説明するために「線路はつづくよどこまでも」をリード、テナー、ベース、バリトンが1人、2人、4人と日本語ではハモって聴かせ、最後に原曲の英語で「I've been Working on the Railroad」をフリ付きで歌い、ダイナミックなハーモニーを聴かせました。
15分間の休憩とピアノを中央に戻す舞台転換を挟んで、大江千里がベージュのハット、白シャツに黒の蝶ネクタイ、黒のパンツにデニムジャケットを着て登場。ジャズピアニストに転向したようで、ジャズナンバーをピアノ演奏しました。1曲目は「The Adventure of Uncle Senri」。小気味よくメロディーやコードを弾き、グリッサンドを交えてダイナミックに演奏し、最後テンポアップしてリズミカルに聴かせました。次に「Orange Desert」を足踏みしながらバウンシーなリズムでベースラインをリズミカルに弾き、最後には立って弾きました。キャッチ―なナンバー「You」を貯めのリズムによる強いストロークとキラキラした音色の美しいメロディーを交えて聴かせました。最後にもう1曲バラードを演奏。美しいメロディーを綺麗な音色で聴かせました。
ここからは女声シンガー。宮﨑薫が黒の長袖にグレーのロングスカートの衣装で登場。ASKAの娘さんらしくハーフっぽい顔立ちでした。スタンドマイクの前に立ち、アコギの弾き語りを聴かせました。古内東子を思わせる歌声で、オリジナル曲「君と空」をアルペジオを弾きながら歌いました。カバー曲「上を向いて歩こう」をスローテンポでアルペジオを弾きながら伸びやかに歌いました。音楽から離れ立ち止まったけど自身の中に光を見い出して戻ってきた経験から作ったと紹介し、曲は「The Light」。アルペジオを弾きながらソフトに歌い始めて、途中からストロークに変えてファルセットを交えながら強く歌い上げました。
最後の出演者は八神純子。スリットの入った黒のロングドレスで登場。2011年の東日本大震災後にチャリティーで歌い始めた自身の想いを語り、ピアノ弾き語りを聴かせました。1曲目はバラード「翼」。ピアノを弾きながら強くしなやかに歌い上げました。アカペラで中島みゆきの「時代」の冒頭のみを歌って、"以前チャリティーでおじいさんから歌ってほしいと言われて、ライバルの歌だからと躊躇したけど歌って後に自身のアルバムにもカバーで入れた"ことを語りました。東北にチャリティーに行った時、歌詞が津波を思わせるので歌わなかったけど同年代の方から"青春の歌なので歌ってほしい"と言われた代表曲「みずいろの雨」を豊かな声量で歌いました。世界では自然災害以外にも疫病や紛争が絶えないけど人類が一つになれますようにと願って作った曲と語って「Mr.ブルー～私の地球～」をマイクが離れていてもよく通る声で伸びやかに歌いました。
Encoreを求める拍手に八神純子、大江千里、宮﨑薫が登場してトーク。募金への協力を求めました。そして最後に関西学院グリークラブの学生が白いジャケットに着替えるなど出演者全員が登場。チャリティーソング「しあわせ運べるように」を演奏。三浦栄里子のピアノ伴奏に大江千里が時折連弾で入るなか、男声コーラスとともに八神純子と宮﨑薫の女声2人がリードを歌い、ヴァイオリンとオーボエが間奏をするなどして聴かせ、観客はリズムに合わせて手拍子をして盛り上がりました。
歌い終えると、万雷の拍手のなかお辞儀をして観客に手を振り、2時間4分のコンサートを締めくくりました。
ロビーに設置された東日本大震災および能登半島地震の被災者支援のための募金箱に私も少額ながら寄付をし、会場を後にしました。
各人各様の歌や演奏を繰り広げて聴かせてくれたコンサートで、存分に堪能しました。
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東日本大震災支援チャリティー「LIGHT HOUSE to the Future 2024」
2024.1.12(Fri)
＠ルネサンスクラシックス芦屋ルナホール(芦屋市民センター)
【出演】
八神純子、大江千里、宮﨑薫
関西学院グリークラブ
佐藤一紀(ヴァイオリン)、三浦栄里子(ピアノ)、白木直人(オーボエ)
【セットリスト】
＜佐藤一紀(ヴァイオリン)、三浦栄里子(ピアノ)、白木直人(オーボエ)＞
レクイエムよりピエ・イエズ/フォーレ
風笛/大島ミチル
花は咲く/菅野よう子
＜関西学院グリークラブ＞
Sound Celebration
When The Saints Go Marching In(聖者の行進)
Can You Feel The Love Tonight (from "The Lion King") (カルテット)
Goodbye, World, Goodbye
Irish Blessing
I've been Working on the Railroad(線路はつづくよどこまでも)
＜大江千里＞
The Adventure of Uncle Senri
Orange Desert
You
＜宮﨑薫＞
君と空
上を向いて歩こう
The Light
＜八神純子＞
翼
時代/中島みゆき(アカペラ冒頭のみ)
みずいろの雨
Mr.ブルー～私の地球～
＜All cast＞
しあわせ運べるように
〖物販リンク〗
▽八神純子 ライブアルバム(2018/4/25リリース)
▽大江千里 シングル・コレクション(2022/6/22リリース)
▽宮﨑薫 ミニアルバム(2023/12/6リリース)/
