私は座っていて、長いテーブルの上で、

テーブルにのせた手の平の上で、

小狐がくるくると戯れていた。


子狐というより小狐で、

毛色は金に近い茶色。


そこにまた、

今度は焦げ茶色と白の斑の、

小さな小狐がやってきて、

手の平の小狐の目の前で警戒を始めた。




互いは怒る様子もなく、

鼻をつつき合わせていたが、

目を放すと私はコップを持っていた。

そのコップは薄茶色の直径は15センチくらい。


その中には赤い塊があり、

それを中から出してみると、

いつくかの部位にわかれていて、

それが二匹の狐だと認識した。