小暑(しょうしょ)

温風至(あつかぜいたる)






おはよう、

こんにちは、

こんばんは。 






さむの情報元は、8割が王子。

彼のお弁当と朝食を作りながら、

有難いレクチャーを伺う。





あまり興味がわかない話は、

合槌がテキトーになる。

それは、王子に伝わるらしい。





そうすると、王子、

さむが食いつきそうな話題にチェンジ。

読みが見事に当たって、

さむの合槌が食い気味になると、

王子の語りは、絶口調!!!





最近、さむが食いついた話は、

題して「マンガみたいな話」。

副題は、〜藤井くんと伊藤くん〜。





14歳の史上最速でプロになった

藤井聡太くん。

その後の活躍は、周知の通り。

高校も中退し、将棋一本で生きて来た。





かたや伊藤匠くん。

幼少期は、藤井くんをしのぐことがあり、

「藤井聡太を泣かせた男」と言われるが、

プロになったのは、17歳。





同じ歳の二人。

でも、藤井くんの方が、

プロになったのも初タイトルも先んじて、

その上、フィバーが起きるほどの超有名人。





伊藤くん、中学生の時、

藤井VS羽生善治の記録係として対局を観て、

藤井くんの圧倒的な強さと

自分のふがいなさを感じてから、奮起。





とはいえ、藤井くんは、

その後も、1人どんどん勝ち抜いて、

とうとう八冠に。





一方の伊藤くんは、無冠のままで、

3度目の正直となる今回の対局にのぞみ、

藤井くんから、一冠を奪回した。





マンガや小説で、物凄く強い子に、

ずうっと負け続けた子が、

苦労の末、ようやく逆転勝ちするという

感動的なストーリーがある。





でも、現実は厳しい。

そんな逆転劇はあまり見ることなく、

2人の実力の差は、

開いていくばかりであることの方が多い。





ところがである、

向かうところ、敵なしだった藤井くん、

しかし、その藤井くんを目指し、

這い上がって来た伊藤くんに、

今回は負けた!!!





この若いライバル同士の2人が、

これからの日本の将棋界を

牽引していくのだろう。





さむ、将棋のルールなど、

全く分からないけれど、

2人のこれからに目が離せない。





それでは、また。

チャオ!



(文春オンラインより)