立夏(りっか)
竹笋生(たけのこしょうず)





おはよう、

こんにちは、

こんばんは。





昨日は、電車に乗って、出かけて来た。

電車の中は、本当に社会の縮図で、

色々な人が乗っている。





若くて元氣な女子大生、

金髪パーマの強面のお兄さん、

大きなリュックサックを抱いたお爺さん、

本当に、それぞれで、皆、個性的。





その強面兄さん、

途中から知り合いが乗ってきたら、

途端に破顔した。





にこやかにお喋りし始めて、

「俺、今朝、6時半起き。

朝活で、犬の散歩してんの。」





さむの妄想で、外見から、

不摂生な生活をしている!?なんて、

勝手に思っちゃったけど、

健康的な暮らしぶりに、好感触!





こんな風に楽しく、平和に、

人間観察出来る時もあるけれど、

明らかに、危ない人がいる時もある。





何を危ないと思うかは、

それぞれの価値観だと思うけれど、

さむ的には、危険を感知すると、

胸のアラームがピコピコなって、

ヤバ!と感じる。





群馬のお仲間さんに話したら、

「私も感じる時がある。

そういう時は、遠くの桑原だね。」

と言われた。





遠くの桑原!?初めて聞いた。

なんでも、雷の発生率が高く、

昔から養蚕が盛んだった群馬県では、





雷が鳴ると、

遠くの桑(蚕が食べる葉)原に

行ってしまえ!と願いを込めて、





「遠くの桑原、遠くの桑原。」と

呪文のように唱えるらしい。

「あっちへ行ってしまえ!」の群馬版。





でも、ダイレクトに、

「あっちへ行け!」と言うより、

「遠くの桑原、遠くの桑原、遠くの……。」

の呪文の方が、可愛いらしく、

うっかり他人に聞かれたとしても、

相手を嫌な氣持ちにさせない。





帰りの電車で、

隣の席の男性がコックリ、コックリ。

さむは、心の中で、

「遠くの桑原、遠くの桑原、遠くの……。」





そしたら、さむに寄りかからず、

上を向いて、爆睡してくれたので、一安心。

知らない男性に寄りかかられるのは、

あんまり良い氣持ちがしないので。





それでは、また。

チャオ!




桑の葉
(日本粉末薬品株式会社HPより)