shape of water | Holiday Life

Holiday Life

日々のささやかな出来事旅記録、映画感想など

テレビで宣伝しているのを見てから、いっきに観たい熱が上がって観に行ってきました。

 

アバターみたいな感じかな、と思っていましたが、全然違ったし、予想を遥かに上回る異質で秀逸な作品でした。アニメだったらありそうだけど、実写で?って考えるとかなり挑戦したな、と。

 

言葉を話せない女性と、半魚人のような生物との接触と心を通わせる過程を描いたラブストーリーと言って良いのか、それとも未知の生物を取り巻くSFサスペンスと言っていいのか・・・。単なるラブストーリーというのにはあまりにも奇怪でミステリアスだし、所々ゾッとするような狂気的なシーンもありました。

昔の映画のようなレトロさと、近未来のようなSF感が絶妙だと思いました。

全体的に暗いシーンです。思い返せば、屋内のシーンがほとんど。外のシーンは夜か日が沈む直前、どんより雨空だけ。青空のシーンがまったくないのが印象的です。それがかえって不気味さを強調していたような気がします。

 

この作品の半魚人と女性の愛情関係は特殊ですが、人間の恋愛と根本的には同じです。

互いに興味を持ち、好奇心を抱き、必要となり、愛情に変化していく。観てて、とにかく凄いな、と感じました。いくらなんても半魚人に対して異性としての愛情が芽生えるなんて・・・設定が突飛している。でも主人公の女性の言葉が喋れないという設定がそれを可能にしたんでしょうね。どこか納得してすとんと腑に落ちたように観進められました。

 

ラストの展開は衝撃だったけど、この異質なラブストーリーにはお似合いの結末だったんじゃないかな。

 

とても観る価値のある作品でした。

 

 

他にも「グレイティスト・ショーマン」と「あなたの旅立ち、綴ります」を観たので後ほど感想を。