とても心温まる映画でした。
一度観て、すぐに大好きに。
不安定ながらも頑張りながら、楽しみを見出していく父親のチャーミングさと、それを支える息子の愛情深さに優しい気持ちになりました。なんて素敵な親子なんだろう、と。
母親の皮肉さ加減が良い意味で家族の関係をより魅力的にしていました。
病室で二人がシーン抱き合う、ただそれだけなのに涙が出ました。
父親の息子に対しての「愛してるよ」。そこに深い愛情が全部詰まっていました。
その後、癌によって、パニック状態に陥ることも・・・家族の顔も忘れ、悲しい現実に。
愛情と献身的な息子の努力によって回復したときの嬉しさが伝わってきました。現実の狭間で夢や憧れの世界へと入り込んでいる父親の姿は、複雑だけど、やっぱり最後の幸せの形の一つだったと思うし、奇跡だと思います。そんな夫をようやく受け入れた妻とのダンスも素敵でした。
最期にもう一度「愛している」といって抱き合った後人生の最期を迎えた父親。
同じようなシーンなんですけど、最初に涙した時とはまた違う感覚でした。
家族に対して、誰かに対して優しくなりたいと思える作品です。