正義と悪は紙一重なんだな、弱さが一番恐い凶器だな、ということをまざまざと見せつけられた作品でした。
藤原くん扮する清丸は、想像よりずっとクズでした。ただ、見ていて苛立ちを覚えるクズとはちょっと違う・・・クズ過ぎて救いようがないから理解ができませんでした。唯一母親への愛情を垣間見せた場面も、もっと清丸が殺人者になった背景を描いてくれないと納得すら出来ません。特に理由もなくあんな人間に育ってしまったのだとしたら可哀想だと思いました。
大沢さん演じる銘苅と松嶋さん演じる白岩は、やはり裏背景不足で、しっかりと感情移入を出来る感じではなかったですが、藤原くんが素晴らしい位クズにてっしてくれたおかげで、二人の抱く正義の在り方や弱さが浮き彫りになってて良かったです。
心地よく観れる作品ではなかったけれど、自分ならどうするか、考えさせられました。
ただ！ストイックな演技者だからこういう役を見事にこなしてくれてますが、ファンとしては、そろそろ藤原くんには今までとは全く違うキャラクターを演じてほしいです。