何度となく、数えきれないくらい、観飽きたこともあったくらいあまりに観すぎた作品。
それなのになんでいつまでも魅力が色褪せないんだろう。
過去に数々の不朽の名作があるけど、やっぱりそれらには歴史や懐かしさを感じます。
タイタニックに関しては今観てもちっとも古くないし、10年以上前の作品とは思えない感じさえしました。
この先もずっと・・・時代が変わっても評され続けるし、映画史に残り続けることが確信になった気がします。
っていうのは、今回すでに何十回目かになるタイタニックを初3Dで観て、この映画の凄さを改めて痛感したから。
展開を知り尽くしているのに、わくわくして、心が揺さぶられて、息を呑み込んでしまう。
力こめて観すぎて、最後疲れました・・・・。
タイタニック号が出航する時に流れる始まりのメロディーに期待感がどんどん高鳴り、船首での名シーンで流れる歌声に胸がきゅんとなり、いつしか初めて観る時のようなまっさらな感情を抱いて、作品に入り込んでいきました。
何十と観た作品を最初の一回目のように観れるって、本当凄い。
タイタニックが大ヒットを迎えた後、私はタイタニックに関して興味を抱いて実話を調べたことがありました。
私にとってタイタニックは、初めて主人公(とはいえこの作品はローズが主人公なのかもしれませんが)の死を意識した作品。それまではまだ映画好きじゃなくて、あまりたくさんの作品に触れてなかったから尚更衝撃的だったんだと思います。
実際の出来事と映画の中の展開を照らし合わせたらどうしようもない気持ちで胸が締め付けられました。
一夜にしてたくさんの悲劇や涙が生まれた瞬間、パニックと恐怖との闘い、わずかな希望への祈り・・・・タイタニックのシーンを思い浮かべ、実際に起きていたであろう多くの物語を想像してショックで仕方なかった記憶があります。
若き日のディカプリオは初々しさの中に、秘めた可能性と存在感が卓越していて素敵でした。
今のディカプリオの成長も感じとれてちょっと感慨深かったり・・・
シアターにいたのは30代~60代の人ばかりでした(平日っていうこともあるんでしょうが)。多分過去にタイタニックを観たことがある人だと思います。
なんかそういうのってこっちも嬉しい。
昔の作品を生まれ変わらせてくれるのは観客なんだろうなってつくづく感じます。
出来たらタイタニックを知らない、観たことがない映画好きの若い子に観てほしいです。