戦火の馬 | Holiday Life

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日々のささやかな出来事旅記録、映画感想など

すごく突飛した作品ではないけれど、予告で抱いた時の期待を裏切らない出来栄えでした。

ジョーイ(馬)の賢さと力強さが本当に格好良かったです。野性的な本能ではなく人間的な知恵や感情がビシビシと伝わってきて、喜びと不安と切なさの渦に引き込まれてしまう場面がたくさんありました。



馬が人を乗せて走るのって、信頼し合ってる(心を許し合っている)からこそ出来ることなんだなっていうことを実感したし、そのことがすごく素敵なことに感じました。この作品の中で、「戦争」の道具としてしか馬を見ていない人たちがたくさんいたけど、それは決して珍しいことではなかったんだろうし、ひどいと一言で言い表せることではなかったんだと思います。それでも、「友達」「仲間」「戦友」・・・・作品の中でキーマンとなってくるジョーイとの交流を持つ者たちはそんな彼を本気でそんな風に思っているのがわかり、温かさに触れてすごく心が熱くなれた気がします。



人間が主役じゃない映画って久々に観ました。

ジョーイの目の表情が名演技。同じ表情に見えるのに、悲しみと怒りでちょっとだけ違う、とか。感服。



最初の出会いから、最後の再会までの流れの中にいろんな因果があって、結びついた瞬間に思わずホロリ。

一番最初にジョーイを奇跡の馬と呼んだ人に敬礼をしたい気持ち。あの状態で生き抜いたジョーイはまさに奇跡です。





DVD発売したら買おう。