「リアル・スティール」感想 | Holiday Life

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日々のささやかな出来事旅記録、映画感想など

私が一番好きな海外映画俳優、ヒュー・ジャックマン主演の作品を観に行きました。

人間同士の格闘技が廃れて、ロボット同士の格闘が主流となったちょっと近未来的な設定でありながら、描かれている世界はまるで違和感のない、むしろ懐かしささえ覚える不思議な感じでした。

中盤までの父親のダメっぷりに溜息をつきたくなり、息子マックスに同情を覚え、ロボットのアトムに愛着を感じ・・・・完璧には程遠い親子関係がアトムとの出会いを通して少しずつ修復されていく過程は、終始じれったくてやきもきさせられっぱなしでした。
息子が先に孤独を乗り越え成長し、遅れて父親が親としての自分の生き方を改め、そしてお互いに絆を深めていくのですが、いい意味でも悪い意味でも人間味溢れる未熟なもの同士のやり取りに思わず感情が入りこんで静かに心に響くシーンが多かった気がします。

エンディングに向かえば向かうほど拳に力が入る嬉しい興奮を味わえました。それは、息子が父親にはじめて"格好いい"と尊敬の眼差しを向けた瞬間であると同時に、父親がかつての自分の信念を思い出し生き生きとした表情を取り戻した瞬間。ものすごくスカッとしました!今までのもどかしさは全てここで吐き出され、この瞬間の為に二人は衝突してきたんだというような気がして嬉しさが込み上げました。

ストーリーは先読みが出来るし、特別クオリティの高い作品ではないけれど、もう一回観たいし、設定も面白いから十分楽しめます。私は好きだなぁ。続編があったら観たいくらい。