観てきましたよ\^o^/
なんだか、自分まで舞台となる年代にタイムスリップして、この体験を目撃した一人になった気分です。
未知の生物が登場しているにも関わらず、近代の未来的な感覚は一切なくて、恐怖感やミステリアスさにも昔の映画で出会ったことのある懐かしさが感じ取れたのがすごく良かったです。
そこにはETにも通じる人間のそれとは別のドラマが深く眠っているみたい。だけど、まだ私たちはそれを知るべきではないという風に言われている気がします。それはスピルバーグだってまだ知らない物語。
最近観てなかったタイプの作品です。
CM宣伝で、「ET×スタンド・バイ・ミー」っていう言葉で表現している人がいたけど、なるほどって思いました。
少年たちが体験したひと夏の出来事を苦くもポップに、そして儚くも永遠に「青春」として刻んだスタンド・バイ・ミーのあの4人組に女の子が一人加わったような、そんな再会にも感じられました。
古き良き映画って感じ。
もし大人を中心に繰り広げられる内容だったなら、全く別の作品になったことでしょうね。
こどもだからこその素直な反応と、無防備で無茶な言動、本音を隠せない弱さと格好よく見せたいプライド。
気づいたら、大人の観客もみんな彼らと同じ年になって同じ目線で、もしくは彼らの親になった気分で四苦八苦させられたんじゃないかと思います。
恐いシーンも多いのに、わくわくどきどきしていい緊張感を持続できました。
決して楽しい作品ではないけれど、笑える面白さじゃなくて深く頷きたくなる面白さのある作品でした。
ただ、あそこまで宣伝で言うほどの作品ではありませんのでご了承を!
ETのように地球外生物とのハートフルな絆を見せる展開や、少年たちの大きな成長物語は少ないです。
だって、ETとは全く違う、「クローバー・フィールド」や「スカイライン」に出てくるのに良く似た気味の悪い怪物的な生き物が人を食べてるんだもの。まぁ、最後目を開けた時はちょっとはかわいいと思いましたが、理由あれど残酷な生き物であったことに変わりはありません。ETみたいなのなんて思って劇場に足を運んではいけませんよ(笑)登場するのは化け物です。
この作品、「主人公が母親の死を受け入れる、っていうテーマが含まれていた気がします。これが良かったです。
父子の間にそんなに大きなドラマが繰り広げられているわけではないんですけど、それって変にいやらしくなくてリアルだなって思います。息子が生きているのを確認して安堵して抱き合う、そして肌身離さず持っていたペンダントを手放した瞬間、父子の新しい絆がスタートしたように思います。
とりあえず期待している人はちょっと期待しすぎない方がいいかも。
私はそこまで期待していったわけじゃないので落差的なものはなかったし、割と好きですけどね^^
だけど実話に基づくわけだから、そこに潜む本当のミステリーと恐怖には好奇心など一蹴させられるかもしれません。もし政府が隠しているものがあったとしても、私たちは想像を膨らませることの出来る唯一の生き物として心を震わせながら静かに待つだけなのかもしれません。
なんか、もう一回ちゃんと観たいな。