なうで呟いたんですけど、「得体のしれない生物に食べられた気分」です。
本日公開の映画「スカイライン」を観てきました。「クローバーフィールド」よりはまともに観れたけど、これもなかなか残酷で緊張感の途切れない作品でした。面白かったっていうよりはなんだか心臓に悪い恐ろしい現実のイメージに出会った感じで、きっとこの緊迫感がいいんだろうな。
チラシには、そこに愛や正義は本当に存在するのかどうか問われてたけど、答えとしては「存在する」が正しいのかな?
少なくとも私は一瞬でも映像の中の人間の姿に落胆や脅威を覚えたりはしなかったし、極限状態でも人間には"冷静に"動こうとする力がちゃんと残されている気がしました。それが発揮できるか発揮できないか、良い方向に働くか悪い方向に働くかは別としてもね・・・。
逃げまどう人々、その術を知らない人々、そして逃げる時間さえ与えられなかった人々・・・。結末は同じなのに生きる意思の強さが映画を大きく左右していただけあって、愛や正義云々よりも人間らしさを問われている気がしました。何も出来ずに死ぬのか、何もせずに死ぬのか、生きようとして死ぬのか・・・この分かれ道って恐いです。
それにしても最後のは一体どういうこと・・・?驚異的な潜在意識?それとも二度にわたる被害の影響で身体になんらかの覚醒が?そこは不明なままですが、なんかちょっとわざとらしくもほっとした気がします。あれがなかったら絶望のまま上映終了だったもの・・・。一筋の希望を残してから映画を終わらせるあたりにくいしずるいw
あぁ・・・本当に私まで食べられた気分になりました。