「赤ずきん」感想 | Holiday Life

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物語は1つの村に集約されて起きているから当然と言えば当然ですが、世界観の広がりがなくて、本当に子どもの見る絵本的な視野の範囲に思えました。その割に狂気的なサスペンスだったから子どもには見せたくないかもしれないです。
視的に訴えるものじゃないけど、感覚的に人の道理に反するような狂気もあったりしてぞくっとしました。

あの、誰もが知る童話「赤ずきん」という物語が、冷徹で冷静なのにどこか情熱的。別の物語になっていた気がします。なのに随所に散りばめられた私たちの脳裏にある「赤ずきん」の一幕を象るような1シーンで、突然これは「赤ずきん」の成長した物語なのだと翻されるものだからなんだか落ち着かない。これならば全く新しい物語として確立した方が良かったのでは?
監督が同じだけあって「トワイライト~初恋~」に通じるものがありましたが、あっちの方が世界観や背景に奥行があって私は好きです^^

サスペンスだけど、恋愛要素の濃いものなのかと思ったらそこまで純愛でもない気がします。
ただ、最後は単純なめでたしめでたしじゃないところが、私的には良かったかな。なんかようやく最後に視野が広がって、今後のストーリーに期待したくなるような終わり方をしてくれたように思います。(まぁ完結なのですが;)

誰もが知っている物語をベースにするのって、楽なようですごく難しいですね。違和感から脱した時には物語はもう中盤に差し掛かってたりするんだもん。

土曜からSUPER8が始まるから観たいんですよねー。