SOMEWHERE | Holiday Life

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日々のささやかな出来事旅記録、映画感想など

数日前ですが、「SOMEWHERE」を観に行きました。

久々にただ無心で映画に触れた気がしました。
華やかな世界の裏は、案外平凡で飾り気のない日常だったりするのだと、色々な映画を観る度に思ったりします。
もしかしたら華やかな世界に生きる人こそ、日々の安らぎや何気ない幸せに無頓着なのかもしれません。

主人公が娘と過ごした時間は、"俳優"である時間よりも色彩を放っていて、ここまで初々しい空気をうらやましいと思うと同時に、不器用な親子関係に思わず余計なお世話を焼きたくなった視聴者もいたんじゃないかと思います。
私はこういうなんとなく流れていくくすぐったい緊張感のある作品って素敵だなって思うし、普遍的な日常のひとコマを追いかけながら、ありふれた愛の深さと、身近な幸せの重さに気付かせてくれる素晴らしいテーマを持っているように思いました。
主人公は最初のころと終盤とで大きく成長しました。見た目には分かりにくい些細な変化にも思えたけれど、すごく大きな変化。私が感じたのは、笑った時のちょっとはにかんだ笑顔と、寂しいと思ったときに流した涙の温度。"愛情"を持っている人は魅力的だということを再認識させられた気がします。

作品自体は大きな盛り上がりなどないすごく穏やかな時間の流れに包まれているから、"面白い"っていうよりしみじみ"癒される"っていう方が正解です。
エル・ファニングかわいかったなぁ!(*´ω`)好きなんですw