とても面白かったです。
三部作目なのに今までと全く違うナルニアの世界観に浸ることが出来ました。
成長したルーシーとエドマンドの頼らしくなったこと。いとこのユースチスがすごくこどもに見えてしまうのは仕方のないことですね。
やたらと理屈っぽいユースチスは、最初こそ憎たらしいキャラ全開だったけど、彼こそ実は等身大のこどもの姿に近かったのかもしれません。
リーピ チップとの掛け合いがなんとも言えず心温まりました。常に冒険に後ろ向きだった彼が、リーピ チップの言葉やハプニングから考え方を変えていったであろうことは、登場人物全員の成長を見るより明らかで、ずいぶん楽しませてもらいました。最後には今までの態度を改めてすっかりいい奴になりましたし。
案外、主役のルーシーやエドマンド、カスピアンよりかも観客の記憶に残っているかもしれません。
成長したルーシーの思春期らしい悩みも、エドマンドのカスピアンに対する嫉妬も、今回登場しなかったり少しの出番だったピーターやスーザンとの関係性をしっかり結び付けていたのもよかったです。ナルニアが世代に引き継がれていく流れも再確認出来るシーンだった気がします。
前作に引き続き、アスランは最後の最後に助けてくれます。
毎回思うのは、アスランには助けるべき時というのがあるんでしょうね。それもきっとすごくシビアな理由にちがいないです。こどもがそれを理解するのはきっと難しい。アスランのヒーロー像は、人間的なものより自然的なものに近いからこそ神秘的で尊い存在なのかも、って今回観ながらふと思いました。
カスピアンはすっかり逞しくなっていましたね。父親の影は背負いながらも、以前のような迷いが消えて、すべき事に突き進む信念が見え、物語をテンポ良く進めるすばらしい役割をしていました。
作品に終わりは訪れますが、物語に終わりはありません。私が映画を観終わった後も、アスランの国で幸せに暮らすリーピ チップの姿が目に浮かぶようです。
久々の映画、無事ナルニアが観れて良かったです(^O^)
次は何観ようかな。