「インシテミル」「ナイト&デイ」「大奥」 | Holiday Life

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「インシテミル」


「インシテミル」の感想というより、藤原くんの話になっちゃいますが、私は「役者藤原竜也」がとても好きです。

端正な顔立ちからは意外なくらいのストイックで力強い演技に、毎回引きづり込まれるように見入ってしまいます。はにかんだ様に照れ笑うしぐさからは想像できないほど、自分にたいして厳しい人だと思ってます。

蜷川さんとのタッグが印象深い彼の演技姿勢やスタイルは、ドラマ役者とは一味違う舞台役者独特の空気があって、息を飲む展開がすごく上手いです。

デスノートも、カイジもカメレオンも今回のインシテミルもどこか共通点のあるキャラクター的な印象はあったけど、その一方で弱さと醜さを兼ね備えた正義や、鬼気迫る演技をこんなにリアルに表現できる役者は稀なだろうなって思い、キャスト抜擢に納得がいきました。

作中、あくまで客観的な恐怖とすごくリアルな恐怖の二つが感じとれました。

恐怖心が不安を生み、不安が疑心を生み、疑心が殺意を生む・・・その過程は思っているよりもずっと短い時間でもあり得る事で、なんだかリアルに恐かったです。でも、最終的な映画の感想は、「ほっとしたようなそれでいてなんだか煮え切らないような・・・でもやっぱり面白かった」と思える作品。エンディングに主人公の気分になってなのか、なんとなく解放感を味わえる不思議さは嫌いじゃないです。


「ナイト&デイ」


とにかく面白さ抜群なのにあくまでアクション色を前面に出しているところがものすごく好きでした。

個人的な好みだけど、私は笑える映画が苦手で、コメディだったら映画じゃなくてテレビでいいんじゃない?って思っちゃうタイプ(ごめんなさい)。だけど、何か別の大きなテーマジャンルの上にちょこんと乗った笑いはすごく好きで、この作品はそれに当てはまったものでした。

まぁ、もともとキャメロン・ディアスはコメディ演技もお手の物ですしね。危機迫るシーンなのに、どこかに笑いと格好良さを求めているような一つ一つの場面へのこだわりが見えてきて、爽快でスカッとする感じが良かったです。プラス恋愛的な件もあったけれど、少しずつ盛り上げていこうとする演出は観ていて面白くって飽きることなくずっと楽しく観れました。^^


「大奥」


面白かった!

男女逆転の世界ってこんな感じなのかな、って普通に考えてしまって、普通に受け入れてしまいました。サバサバと潔い女性たちと、華やかに着飾った男性たち。そのギャップがなんだかおかしいし、なんだか切ない。

徳川吉宗の生き様は誇らしく見事だったし、大奥の波にのまれた男性たちの中での佑之進の姿は、一歩も二歩も飛びぬけて魅力的だった気がします。すごく素敵だったw

その時代の姿っていうのはそこに生きる者たちの生き様の表れだなって改めて思ったし、各々の考え方や力や権力のある者一人の発言言動力の反映や影響っていうのもすごく大きいなって思いました。

ただ、いつの時代も変化を起こす可能性は秘めているんでしょうね。

これDVD欲しいかもしれない。というか二宮君いい演技するなぁ。