魔法使いの弟子&ベスト・キッド | Holiday Life

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「魔法使いの弟子」はタイトルから想像出来る、予告通りの作品でした。
いい意味で、魔法ありきで日常的面もある受け入れやすい作品。悪い意味で、ありがちでどこかで観たことがあるような作品。でも、予想通りという感想の上に、一方道を逸れた新しい選択肢があったように思いました。
それが魔法+科学。
今までなかったわけではないけれど、この作品の科学はすごく頭がいいし、それに基づく演出がぱっと目を引くのが良かったです。
それも、物理学以外取り柄のない物理オタクが主人公で、本作において、それで彼を上回る存在がいない。だから尚更そのギャップと、地味なのに飛び抜けた発想が格好良く見えました。

彼が危険に飛び込んだ理由は、最初は魔法への好奇心だったし、そのあたりは本当に頼りない感じが全面に出てました。最後に危険に飛び込んだ理由は、正義感ではなく友情の証明だったようにも思え、その表情に救世主的な逞しささえ覚えました。

ありがちだろうけど、私は楽しかったし、こういう作品はやっぱり架空世界と現実世界の兼ね合いだから、ちょっと想像を膨らませるだけで、いろんな解釈がしやすいです(^O^)


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「ベスト・キッド」は、すごく良かったです。
この作品は、背筋がぴんっと伸びるような緊張感を持って観れるし、社会的、人間的なドラマも併せもっていたので、見応えがありました。

中国が舞台ということで、背景や人の動作……時折目を凝らして見入ってしまう神秘的な映像があったのも魅力だったと思います。
なんでこんなに緊張感を保って観られるんだろうって思ったけど、それは彼らの表情や動き、言葉がいつも相手の芯をつく力強さを秘めていたからなんでしょうね。
もともと中国人のトークって私たちには早口に聞こえて、圧倒されてちょっと恐いくらいですから、それも理由の一つだと思います。
ただ、ゆっくり喋るとすごく優しい音色を奏でますから、その差は作品にすごく緩急をつけてくれて良かったです。

主人公の成長ものは元々大好きだけど、肉体的、精神的にここまで魅せられると、尊敬の念をこめてただため息が出る位。目頭が熱くなる作品って、こういうのを言うのかもしれません。たまにこういう作品を見て気合いを入れてもらうのもいいかな。(^O^)