今日観た映画………最強でした。
クオリティーの高さや脚本、アイデア、演出センス、キャスティング…どこをとっても私のにとっては圧巻で非常に見応えのある作品でした。
前半は飲み込むのに少し時間が必要で、難しいかなって感じたけど、徐々にその難しさが心地よくなり、理解する楽しみを感じました。
今までも似たような発想の作品はあったけど、これほど複雑で繊細で、だけどアクティブな世界観は初めてでした。
一言で言えばSF犯罪ミッション映画なのかもしれないけど、主人公の内面的な描写をすごく大事にしていて、葛藤や愛情を、複雑な世界観の中にきちんとぶれずに入れ込んでいました。
ミッションものやアクションものって、ハラハラドキドキと爽快感やスカっとする感覚が好きだったんですが、これは前者はあっても後者の爽快感という感覚はむしろ薄くて、どこかモヤモヤさせる要素がありました。
不思議なのは、そのモヤモヤがマイナスなものじゃなくてプラスなものってことです。
スッキリしないのが、よりストーリーにのめり込ませる技術のように感じる……これはもう制作者側の思う壷でしょうね。
夢と現実の境界線もだんだん曖昧になってくるし、ミッション時の感覚を例えるなら…
息をとめて、とめて…
一段落ついた瞬間が、やっと息を吐き出せた時。
キャスティングは素晴らしかったです。
主演の彼は、歳を増すごとに演技や表情が磨かれていきますね。
とても面白かったので、映画館で観ることが出来て良かったです。
さて、わたしは何の作品を観たのでしょーか?(笑)
