学校教育相談 カウンセリング事典より
賞罰の意義の中にある賞のマイナス効果、罰のマイナス効果
<賞のマイナス効果>
必要以上に強化に頼るとかえって意欲が低下する場合がある。
例えば、難しい問題に挑戦している子供に
高価な褒美を与え続けると、
やがてやる気を失ってくる。
また自主的に選択して絵を描く行動をしている子供に
褒めたり褒美を与えると、絵に対する興味を失ってしまうことが知られている。
こどもが課題自体の面白さにひかれて挑戦していたり、
自己選択した行動に対して、賞が与えられるとかえって自らの
内発的なやる気が失われてしまうので、注意が必要である。
<罰のマイナス効果>
親や教師は子供に対して、日常生活の中でつい叱ってしまう事が多くなるが、
罰はむやみに使うと、不安や恐怖を引き起こす。
その結果子供は、問題を理解したりスキルを獲得することよりも
罰を回避することに努力する。
間違っていてもとにかく宿題を埋めようとしたり、
カンニングしたりといった行動に出ることになる。
また日ごろ気づかずに用いられている罰のマイナス効果としては、
低達成のこどもに対するものである。
教師がよい点を取るようにとクラスのこどもを励まし、
高達成のこどもを称賛・承認することは、
低達成のこどもには、常に罰として作用している。
自分なりの努力をしても、低達成の子供の成績は相対的に低く、
やる気を失うことになる。
教師はその子のレベルにあった賞罰の使い分けをすることが望まれる。
****以上引用***
他の人と比べるって残酷だと思ったことがあるが、罰として作用することがあるのか。
スポーツ苦手で体躯の時間苦痛だったのは、僕にとって罰だったのかな。
あと、人をほめるというのも程度問題で、褒めすぎても白けてしまうというのはこういう事か。
・・・・とはいうものの、優しく接してもらった方が嬉しいし、
いいところをちゃんと褒めてもらえたら素直にうれしいと思うんだけど。
絵はLEONARDO AI