電子機器が我々の生活の身近にある昨今、外付けの容量として重宝されるSDカードは必要不可欠なものとなっています。スマートフォンやデジタルカメラ、一眼レフ、ビデオカメラと、幅広い電子機器に使うことのできるSDカードですが、いざ買おうと思うと、種類がとても豊富で、どんな商品をどのような基準で選べば良いのか悩んでしまいますね。

 

そもそもSDカードと言っても、パソコンや一眼レフに差し込むような通常のものと、スマートフォンに入れて使うようなmicro(マイクロ)SDカードと呼ばれるものがありますが、今回は、前者のSDカードの選び方について書いていきたいと思います。

 

SDカード(左)        micro(マイクロ)SDカード(右)

             

 

https://www.amazon.co.jp/Panasonic-32GB-SDHCメモリーカード-CLASS10-RP-SDWA32GJK/dp/B007X8IL30

 

 https://www.amazon.co.jp/Micro-メモリカード-Class10-マイクロSDカード-高速データ転送/dp/B01MYGR9UW

 

 

 

1.SDカード選びの基準、先ずは容量で選択

 

SDカードは小型の外付けハードディスクのような考え方ができますが、先ずは自分がどれだけの容量を追加で必要としているのかが大切になります。当然SDカードの容量によって記録できる動画や画像、資料の数に違いが生まれます。

 

データにも大小があり、例えばテキストデータですと、必要な容量も少ないので低容量のSDカードでも必要十分です。反対に、沢山容量を必要とする動画データ等は、大容量のSDカードを買わないとすぐに容量を使い切ってしまいます。

 

1ギガのSDカードを買ったとして、動画ですと20分程しか保存することができません。ですが、256ギガのSDXCカードならば、約88時間もの動画を保存することができます。勿論それに付随して販売料金も変動するので、自分が必要とする最適な容量を考えてみてください。

 

ちなみに、今出てきた『SDXC』カードとは何かということについても解説しておきたいと思います。SDカードには大きく分けて、前述したSDカードとmicroカードとがあるのですが、各々には更に細かい種類があるのです。

 

具体的にはSDHC、SDXCというのがあり、これに加えて通常のSDカードがあるので、SDカードとmicroSDカードを合わせると、合計六種類も存在するということになります。しかし実際のところ、形は二種類しかなく、名前以外の違いとしては容量の大小、処理速度、どのレベルの動画撮影、音源保存に適しているか等があります。この辺りをもう少し掘り下げてみたいと思います。

 

 

 

2.処理速度で見るSDカード選び

 

次に、SDカードを選ぶ際のポイントとして、処理速度という面から見ていきたいと思います。SDカードには処理速度というものが存在し、当然それが高い方が、動画や写真の処理、保存速度が向上します。

 

※  SDスピードクラス:SDアソシエーションが定めた速度企画です。データの書き込みや、最低保証速度などを表しています。

 

違いの見分け方はとても簡単で、SDカード自体に速度表記が施されているか、外箱に表記があります。もしも見つけられなければ、店員さんに聞いたり、商品説明を読んでみたりしてください。

 

http://panasonic.jp/sd/line_up/#sd

 

上記画像で言えば、パナソニック、というロゴの下にSDという文字がありますが、そのすぐ右側に④という数字が確認できるかと思います。つまりこのSDカードのクラスは4ということになります。

 

クラスは基本的に偶数で表記され、8以外の2〜10まで存在します。数字が高い方が処理速度や読み込み速度も早いということになります。

 

https://kakakumag.com/camera/?id=4320

 

購入の際には容量と合わせて、クラスにも気を配ってみてください。処理速度や、1で書いた容量という項目に次いで、何を重視してみるべきなのか、ここまでのポイントを踏まえつつ次の項目も考えてみていただければと思います。

 

 

 

3.買ったSDカード、その用途で買うべき製品は決まる

 

やはり大切なのは、買ったSDカードをどのように利用するのかということです。これは容量の項目でも少しだけ触れたことですね。しかし、動画を撮影するから大容量のSDカードを買えば間違いない、というわけではないというのが既にお分かりいただけたと思います。

 

次に説明したSDスピードクラスのことも加味して選ばなければ、せっかく購入したSDカードでもストレスフルなSDカードライフを送ってしまうことになるでしょう。テキストデータしか管理しないSDカードなのに、無駄にハイスピードの物を使用してもお金の無駄ですし、宝の持ち腐れです。

 

デザインもメーカーも様々なSDカードだからこそ、上記の点を踏まえて賢く買い物をしていきたいですね。

 

巷では、大は小を兼ねるということで取りあえずSDカードは大容量の物を買うべきだとか、スマートフォンに使うならば16ギガの物で充分だとか、様々な意見を聞きます。しかし、実際には大容量のSDカードには対応していない機器もあれば、スマートフォンでも動画を沢山撮る人であれば16ギガでは足りないという人もいます。

 

ですから大切なのは、こういった基準を参考にしつつ、自分が本当に必要としているSDカードはどんな容量でどんなクラスなのかを考えるということなのです。

 

 

皆様がご自分に合った最適なSDカード選びができるよう、少しでも参考になれば幸いです。