“妊婦のエコー検査が著しく進歩し、胎児の異常の発見率が急上昇。気軽に受けた妊婦が告知されてパニックに陥り、中絶する例も。技術の進歩と出産現場の光と影を追う。” (NHK番組HPより引用)
今日は帰宅が早く、久しぶりに家内とテレビを見ました。標題の番組です。まさに我々夫婦に関係する問題を扱ってくださり、二人で真剣に見入りました。もちろん、このようなテーマは昔からずっとあるものです。科学技術の進歩と、それを使うことの倫理との関係ですよね。開発された技術は闇雲に使えばいいというものではありませんからね。例えば、そのクラシックな例が、科学技術開発サイドのオッペンハイマーと、それが使用された結果としての広島や長崎への原爆投下。この辺りから、科学技術の倫理というものが語られるようになってきた気がします。そして、マタニティ医療の現場にも同様の論点が入り込んできたということでしょう。
エコーによって判明した (と思われる) 難病が見つかった場合、どうするのか。その最終判断責任の所在が夫婦に求められている現状は、ある意味で 「ネオリベ」 が出産医療の場に浸入しているという解釈も成り立つかもしれません。我々夫婦は如何なる状況でも出産に向かおうと決意しておりますが、どうしても、もうひとりの自我が語りかけてくるというか、別の視点に立ってしまうことも時々あります。しかし明日は31wとなる日。前を向いて進むしかありません。そこで、胎児の健康状態をしっかりと把握しようということで、今週末も精密検査を受けます。それにより、出産後のことで今から準備すべきことが何であるかを考え始める契機にしようと思います。胎児検査では珍しいかもしれませんが、セカンド・オピニオンも含めて検査を行う予定です。