を持った様子で、顎に手を当てながら「興味深いな」と呟き、
「当家との同盟も、それを考慮してのものだろう。なれば、求められている役割も思い当たらないでもない。……手が、必要か」
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「必要だ。けど……正直、ここまでキツイとは思ってなかったから」
力なく応じて、スバルは負傷者だらけのこの状況を見渡して肩をすくめる。
白鯨討伐を終えたスバルを待つのは、エミリアの待つメイザース領への帰参であり、それは忌まわしき集団との相対を意味する。
その憎き相手との戦いにおいて、できればクルシュ陣営の力を借りることができるのが理想であったのだが――、
「こんだけケガ人が出てんのに、無茶は言えねぇ。クルシュさんにだって感情じゃなくて、当主としての意見があるだろ。この上で、手ぇ貸してくれとは……」
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「ならばこの老躯、使い潰されるがよろしいでしょう」
ふいに会話に割り込んだのは、静かな語調で歩み寄ってくる長身の影――全身に返り血を浴び、今もなお左腕の負傷が痛々しい老剣士、ヴィルヘルムだ。
彼はその負傷の影響を微塵も感じさせない足取りでこちらへくると、右手に握っていた宝剣をクルシュの方へと差し出し、
「クルシュ様、お貸しいただいたものをお返しいたします。ならびに、此度の件、心より感謝を申し上げます。我が身の悲願が叶いましたのも、クルシュ様のご協力があればこそ。――ありがとう、ございます」
「私の目的と卿の悲願、互いに利害が一致しただけのことだ。――その剣は、今しばらくは卿が持っているがいい。このあと、丸腰では役に立つまい」
「は。ありがたく」ralph lauren jp
ヴィルヘルムの絞るような感謝の言葉
