ロボコン みんな足らないねじを探している
◇レンタルDVDにて鑑賞。
◇待ちに待ったディスク。長澤まさみめあてのチョイスであり,内容的には期待していなかったのだが,何の何の,すばらしい青春&スリリングなファイト映画であった。満足できる映画に出会ううれしさよ。
◇冒頭の第1ロボット部の顧問のセリフ「自分が何か自分で考えられない落ちこぼれ」。これはほとんどの若者に共通することだ。誰もが自分に何ら自信が無く,流れのままに漂う。その自分に悩みながらどうしようもない。「みんな足らないねじを探している」のである。
◇主人公の4人の男女も,そんな足らないねじを探している。ロボコンを通じて,そのねじの一つをそれぞれに見いだしていく。そこには「スチームボーイ」と正反対の,主人公たちの成長が描かれる。これが共感を呼ぶ。長澤まさみは映画初主演作だったわけだが,自然であり,映画俳優としての存在感やオーラを感じる。
徳山の工場を背景に疾走する自転車での笑顔。航一をびんたする顔,けりをいれる顔。旋盤を真剣に見る目など,ひいき目もあるが,違和感がないのである。
◇もうひとつのおもしろさが,ロボット対戦。優勝するまでの一つ一つの勝ち方,途中の巻き起こるトラブルなど,実によく練られたシナリオであると感心する。まるで,アリーナに同席しているかの興奮と感動をもたらしてくれる。
◇残念あのは,映像がボケぎみであること。ステレオ音声であること。特典は充実。ちょっと恥ずかしがりの才能ある監督像が浮き彫りにされる。
- 東宝
- ロボコン