アシュケナージ N響 神戸震災10年追悼レクイエム | 星空シアター

アシュケナージ N響 神戸震災10年追悼レクイエム

◆BSハイビジョンをHDDに録画して視聴。

◆アシュケナージは,背丈も高くなく,すっかり白髪になり,なんとなくカラヤンを彷彿とさせる。ただ,カラヤンのように目をつぶって静かに振るのでなく,表情豊かにエネルギッシュである。

◆N響の演奏は,バランスはよいが淡々としたもので,この演奏では神戸の合唱団が主人公として浮き立つ。ソロではソプラノの森 麻季氏は声・容姿共に美しい。バリトンの八戸氏は,パパイヤ鈴木似だが,声は心に響く。

◆インタビューでアシュケナージは,「亡くなった人は戻っては来ない。」を繰り返し,天災の前では音楽の力の弱さを自覚しながらも,自分にできることを全力でやるという真摯さがよく伝わってきた。

◆「ラクリモーザ」のppの静謐な美しさと演奏者の心に秘めた思いが伝わり感動した。アンコールの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」は定番ではあるが,これまでと違う,静かな安息の気分にさせてくれた。