24 サードシーズン 最終話 限界を超えた
◆レンタルDVDにて視聴。いよいよVol12。最終ディスクである。◆限界を超えて,辞任する人生,あるいは続けていく人生。
◆最後の1本のウイルスを所持している男を知っているのは,サンダースのみ。地下鉄を封鎖し,一人一人顔写真をCTUに送り,それをCTUでサンダースが面通しをする。ところが,我らがヒーローガイルの奥さんが,CTUを尋ね,サンダースが今回の事件の張本人であることに気付き,サンダースを射殺してしまう。もはや,ウイルス所持の男が誰か分からなくなる。
◆一方,ウエイン・パーマーは、悪女シェリーから証拠の薬瓶を奪ったものの,そこに恋人ジェリーが自暴自棄になりやってきて、シェリーを射殺。自らも自殺してしまう。権謀術数の末のシェリーの哀れな終焉。そして、ジェリーのあまりに自分を大切にしすぎたか弱い精神ゆえのこれまた哀れな最期だった。
◆ウエイン・パーマーの報告を受けた大統領は、今回の事件があまりに過酷であり、政治の世界の虚無を痛感する。はからずも、大統領の前を去っていった、女医ケイトの最後の言葉「この世界では生きられない」が思い起こされる。ここにつながる布石だったとすれば、実に見事なシナリオである。
◆方や、最後のウイルス所持者を,ある中学校に追い込んだジャックとチェイス。理科実験室でのチェイスのアクション。そして,ジャックのまたも非情な選択。チェイスの腕を切り落としての,ウイルス確保!なんとすさまじいことか。同意するチェイスの男気。迷わず行うジャックの信念の強さ。
◆数々の犠牲の上に,任務を遂行したジャック。しかし,その苦しみは限界を超えたものなのである。これまでのすべてを反芻するように,一人車の中で苦しみ涙を落とすジャック。台詞はなく,アップの表情だけですべてを物語るキーファーのすばらしき演技力。

◆そして,大統領は限界を超えたことに耐えることをもはや選択せず,再選をあきらめる。ジャックは,再び任務に戻る道を選択する。限界を超えて,辞任する,続けていく,どちらも人生。どちらが幸せなのかは,わかりはしない。

タイトル: 24 -TWENTY FOUR- シーズン3 DVDコレクターズ・ボックス