チャングムの誓い 第19話 ハンサングンの涙
◆BS2をHDD録画して,その日に視聴。 ◆第19話は,痛快なエピソードがもりだくさんであった。まずは,予想はしていたが,チャングムとハンサングンの「信念」は明の使者に見事に通じ,使者は自らの食生活を変えようと誓う。いわば,自分の人生を変えようとする。そこまでさせるチャングムの懸命の料理とハンサングンの「料理人の信念」。「信念を貫けば必ず通ずる」ことを再確認させてくれる。
◆幽閉され,おまけに腎臓に悪い薬を飲まされ,弱っていたチェゴサングンの逆襲が始まる。体が弱れば気力も衰えるだろうに,スラッカンの不正をただそうとするこれまた信念とチェサングンらへの復讐の炎は,チェゴサングンを床から起きあがらせる。女官長を脅し,スラッカンに戻ったときのチェゴサングンの笑顔の美しきこと,この上なし。ああ,痛快。
◆今回の痛快さを支えてくれたのが,皇后である。育ての親であるサングンを看取ったチャングムを気に入り,ついには,明国の使者のもてなしの成功を,「競い合い2回戦ハンサングンの勝利」にまでつなげてくれる。人を見る目をもち,情に厚い皇后の人間像が浮かび上がる脚本である。
◆また,公正な皇太后もすばらしい。そして,最終決戦のお題は「皇太后の誕生祝い膳」である。この祝い膳を創造するのに,ハンサングンは,秘伝の料理日誌に頼ろうとしない。「チェゴサングンしか見ることができない日誌ならば,私がチェゴサングンになってから見ます」高らかな,勝利予告である。その静かに燃える闘志は神々しい。
◆そのハンサングンをそっと後押ししてくれたのは,チャングムの母である。「祝い膳」のヒントをくれる。「冬虫夏草はあなたににて少し悲しい」ハンサングンの生い立ちも含んだその言葉に,その変わらぬ友情に,ハンサングンの瞳は涙であふれる。実に美しいエンドシーンである。

著者: キム・ヨンヒョン, ウ・ヒョンオク, 金 重明
タイトル: 宮廷女官チャングム