24セカンドシーズン最終話 大統領の寛容 | 星空シアター

24セカンドシーズン最終話 大統領の寛容

◆レンタルDVDにて視聴。

◆いよいよ最終ディスクである。元大統領婦人シェリー。謀略の象徴である彼女に最後に活躍の場を与え,花を持たせる。やはり,アメリカ映画のシナリオの王道である。削除シーンに(改心したと思われる)シェリーと大統領とのやりとりがある。そこでの,シェリーのこれまでを悔い改めるような悲痛な表情は,名演技といってよい。削除されたのが残念である。サードシーズンでも,あるいはもう一枚かませるために,削除したのかもしれない。

◆最終話には,ジャックが一度心停止した体にむち打って,キングスレーの強そうな手下と,アクションを展開する場面がある。これまで,射撃の腕が最高であり,「俺が撃てば必ず当たる」とまで本人がいうほど,銃の腕前は抜群であったことが表現されているが,肉弾戦のアクションは少なかった。最後の最後にとっておいたのであろう。憎いまでの演出だ。最終話のこの対決で,ジャックの強さが明確にされる。とどめは大山ますたつぶりの,壁蹴りにての首の骨折りである。これを俯瞰からとらえる。すごい。

◆しかし,なんと言っても最終話で感動的なのが,大統領の寛容である。自分を罷免した副大統領以下閣僚が,辞意を表明する。大統領は,部下の間違いを諭しながらも,「2度と過ちは犯すまい」と辞意を却下する。ここで,静かに音楽が入ってきて,大統領の懐の深さ,王の器が示され,最高に感動的な場面だ。一番に信頼していたノビックだけは,その裏切りを許せなかった大統領の処置(ノビックの罷免)は,人間くささと大統領の冷静さを同時に感じさせて,やはりすばらしいシナリオである。

◆大統領の偉大さが示された後,物語は大統領の生物兵器による襲撃で,時間をおかずにサードシーズンへ突入する。ジャックに休養の時間は与えられない。がんばれ,スーパーヒーロージャック・バウアー!