イノセンス その映像に巻き込まれる
◆セルDVDにて鑑賞。買ってしまった。しかし,悔い無し。◆冒頭,「ブレードランナー」を思わせる未来都市の空撮から物語は始まる。その煉瓦色の空,屹立するビルの明かりに,瞬時に映画の中に巻き込まれていく。現実を忘れ去らせる。それほど力のある映像の連続である。
◆その台詞,会話は詩的であり(ある評論では禅問答の如しと),意味をとらえることは難解だ。意味を考えている間に,次の台詞が発せられるからだ。
◆むしろ,台詞の意味を捨て,映像に身をゆだねる道を選びたい。その細部まで描き込まれた映像,CGとセル画の協力は,筆舌に尽くしがたい。
◆印象的なシーンは,コンビニでバトーが,ハッキングされる緊張感。同様に,ロクス・ソルス社でのトグサがハッキングされる幻想と悪夢の映像だ。
◆現在,コンピューターがハッキングされる現実が存在している。将来,人とコンピュータの境が曖昧になったとき,人がハッキングされるということはフィクションでなく,実にリアルな恐怖である。
◆終末の大団円で,守護天使草薙素子少佐が下天(?)し,お互いの挨拶として,銃を突きつけ合うところは最高にかっこいい(写真)。
◆この映画はストーリーよりもその映像に巻き込まれる快感を与えてくれる超一流のエンターティメンントだ。
◆評価☆☆☆☆☆(おすすめ!!)