24セカンドシーズン1:00 | 星空シアター

24セカンドシーズン1:00

◆ジャックの奔走,大統領の苦悩,CTUでのミシェルとトニーらの疑心暗鬼それらを背景に,今回のエピソードでの印象的なことは,キムに関わる2人の気の毒な男たちの話だ。

◆その1人は,ガルシア。核爆発を知って,妊娠中の妻を守るために,酒屋に買い物にきたが,閉店で断られ,あれよあれよと人生のどん底へ滑り落ちてしまう。警察に包囲され,パニックになったガルシアはキムに言う。「全部おまえのせいだ」一理ある。キムの持っていた銃が,ガルシアをどん底へ引きずり込むトリガーとなってしまった事実がある。

◆特典映像に削除シーンがあった。ガルシアは八方ふさがりで,ついに銃をのど元に当て,自殺を図る。しかし,弾は撃ち尽くしており,自殺することすらできない。脚本家は言う。「とことん負け犬だ。気の毒な男だ」

◆ジャックに目を向けてみれば,音声情報の証拠を握る男と取引をしている。男がジャックに言う。「根っからの人殺しだってな」ジャックに関わった多くの人が死んだ。事実である。娘キンバリーにもこの魔のDNAが継承されているのだろうか。

◆もう1人の気の毒な男は,虐待されていた少女を救うのを手助けした,キムの恋人である。キムが無実であることが証明され,やっと病院の恋人に電話をする。が,恋人はそっけない。そして「もう会いたくない。別れよう」と言い出す。「君に関わったためにこうなった」恋人はそれ以上は言わない。どうなったのか。その結末は,リフトアップするカメラの映像で表現される。見るものは衝撃を受け,すべてが納得できる。

◆キムに関わり,ジャックに関わるものの多くが不幸になっていく。その運命の悲しさを実感できるエピソードである。