24セカンドシーズン10:00
◆大変感動的なエピソードである。核爆弾が解除不能であり、誰かが砂漠まで運ばねばならない。自分の命を犠牲にして。もちろんそれは、我らがジャック・バウアーだ。◆「アルマゲドン」をはじめ、多くの人の命のために、自らの命を犠牲にする。そんな精神はアメリカ的である。
◆とは、思いつつも、ジャックと娘のキムとの別れの会話は、やはり感動的である。「ありのままのおまえでいい。ただ一つ望むなら、母さんのような尊敬できる女性になってくれ」ジャックの目にも、涙があふれる。すばらしいシーンである。
◆しかし、ジャックが死んでは話が終わるので、ここで登場するのが、上司のメイソンだ。放射線を浴びて、余命幾ばくもないメイソンが、核を運ぶ役目を引き継ぐ。口うるさい上司メイソンだが、最後の華を咲かせる。アメリカ映画では、このように、悪役だったりだめ人間だったキャラに最後に花をもたせることは多い。代表的なのは、「エイリアン2」でのダメ隊長だ。エイリアンの追撃を阻止すべく、自爆する。
◆「踊る大捜査線 レインボーブリッジを封鎖せよ」では、傲慢な女性上司が登場するが、彼女は最後まで悪役をさせられ、大変気の毒であった。最後に一花咲かせてあげたかった。このあたり、日本映画とアメリカ映画の違いが見られる。
◆さて、メイソンとジャックとの最後の対話も感動的であった。メイソンは息子がいたことを職場では誰にも話していなかったようだ。以前のエピソードで、その息子と電話で話すことはできたが、会うことはかなわなかった。メイソンと息子との間にどんな確執があったのかは、詳しく語られないが、子を思う父の気持ちがよく伝わる。次のジャックとの会話だ。ジャック「何かしてほしいことは?」メイソン「そうだな、よかったら時々息子のことを見てくれ」
◆このような感動的なシーンが続く、このエピソードは、セカンドシーズンの白眉である。