昔憧れていたミッチェルの代理店をしていたスキューバプロが主催の釣り大会が、私のフライのスタイルを変えるきっかけとなったのです。
その大会は数釣り勝負だったので、ルアーとフライの条件を出来る限りイコールにする為、フライはマーカーの使用禁止と言うルールでした。
私が最初に参加した時は、1チーム5名の団体戦でした。
マーカーを外した釣りなどした事がありませんでしたから、どうしたら釣れるのか?まったくの手探りの状態でした。
規定時間内に私は2匹くらいしか釣る事が出来ませんでした。
私は仲間の中でも釣れない方で、チームの足を引っ張る存在でした^^;
これを機会にマーカーを使わずに釣る為にはどうすれば良いかを考え始めました。

その後もスキューバプロ主催の釣り大会が開催される度に性懲りもなくエントリーしていました^^;
団体戦から個人戦になったりして大会自体も変化していきましたが、フライはマーカー使用禁止と言うルールは変わりませんでした。
この大会で、私が行き着いたマーカーなしの釣り方は、マーカーの代わりにフライラインをマーカーに見立ててしまおうと言うものでした。
当時は#4のダブルテーパーのフライラインを使っていました。
リーダーとフライラインの接続にはリーダーリンクを使用していました。
そこで、フライラインとリーダーリンクにフロータントをたっぷりと塗って浮力を稼ぎました。
そしてフライもテンションを保ちつつフライラインを沈ませない程度の重さに調整したものを使いました。
更にはリーダーリンクにリーダーではなくティペットを直結してテンションを保つ工夫をしました。

このヘンテコなシステムが功を奏して、劇的に釣れるようになりました。
そして、遂に東山湖での20匹早釣りと言う予選を2位で通過して、加賀フィッシングエリアでの本戦行きの切符を手にしました。
加賀フィッシングエリアはちょっと遠過ぎるので棄権も考えましたが、釣り仲間の協力もあり、無事本戦に参加することが出来ました。
加賀の本戦では、やはり20匹の早釣りでしたが、釣った魚をストリンガーに掛けると言うルールでした。
私はストリンガーに掛ける時に魚を何匹か逃がしてしまい6位で終了しました。

他の人はストリンガーにも工夫をしていたり、魚篭に一旦入れて最後にストリンガーに掛けると言うような工夫もされていました。
私は釣る事ばかりに気をとられて、その後の事まで考える事が出来ませんでした。
釣った後の事まで考えなければ、最終的に好結果を出す事は難しい事を知りました^^;
とにかく考えを止めない事が必要です。

スキューバプロ主催の釣り大会は、残念ながらこれが最後になりました。
正しく言えば、この後河口湖でミーティングという形で1回集まりがありましたが、スキューバプロ主催の釣り大会はその後開催されることはありませんでした。