爻の構成から推測

䷃ですから、下卦の天⚋は、上卦の天⚊と応じています。六三は二爻の⚊に乗り、陰陽が異なりますから、相性が良さそうです。ここまで見る限り、六三はかなり好ましい状態にあり、⚋ですから女性、年下の人など? 自らが乗る九二とは陰陽が異なりますし、三爻は君には近くはないものの、高い地位にありますから、九二という部下に恵まれる?

 

他方、四爻は⚋、承ける六三と同じ陰同士です。親近感が沸きません。四爻は君に近い臣下。六三とは、女性同士で対立するんでしょうか?


原文

p.87からです。

勿用取女。見金夫。不有躬。无攸利。

書き下し文

女(じょ)を取(めと)るに用うるなかれ。金夫(きんぷ)を見て躬(み)を有(たも)たず。利するところなし。

内容の推測

書き下し文に原文にある漢字が含まれていなかったりもしますが、適宜確認しましょう。

  • :「おんな。め。女性。」、「むすめ。若い未婚の女性。」→ここでは「未婚の女性」かな?
  • :「めとる。としてえる。」……振り仮名から見当は付きましたが、びっくり。
    • 取女:「女を取る」と読むのは納得。英語で言う名詞節のように捉えるなら、これ全体が目的語となるはずですが、書き下し文では「に」が続いていますので、内容としては〈女性を娶るために〉となりそうです。この辺り、漢文は難しい!
  • 勿用:「用う(い?)る勿れ」と読むのは良いとして……
    • 女を取るに用うるなかれ:女性を娶るためだからといって、用いてはならないのは、何?
  • 金夫:コトバンクに「夫金」ならあるものの……
    • :「かたい。かたいもののたとえ。」
    • :「おとこ。成人男性。」
      • 見金夫:〈金夫を見る〉って意味合いでしょうね。身持ちの硬い男を見つける? 健康そうな男を見つける?
  • :「み。からだ。自分。我が身。」……〈身〉と同じですね。
  • :「もつ。たもつ。ける。」
    • 不有躬:「躬を有たず」と読むのは納得ですが、内容は……
      • 見金夫。不有躬。:句点の使い方がよくわかりませんが、つなげて考えるなら、〈身持ちの硬い/健康そうな=働き者の男を見ると、【女性は?】身を保(たも)たない〉……男が真面目だと、女性は遊べる軽い男を探す?(^_^;)
        • 勿用取女。見金夫。不有躬。:女性を娶りたいなら、浮気しないとか、真面目に働くとか、そういう点をアピールするな、逆に女性はよそに男を探す???
  • :「ところ。動詞の前に置かれて、行為の対象となる場所や理由などを示す。=
    • 无攸利:〈利する攸无し〉、いいとこない、ですね。

爻の構成と、原文/書き下し文の内容、どう関わるんでしょうか? 予測とは全く異なるし(T_T) 次回続きを見ましょう。

 

 

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サミー

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