艮は丑・寅なので、冬→春/北東であり、☶なので、山であり、末の男子。動物だと犬、人体だと手でした。その上でどんな象徴が導かれるでしょうか? カギ括弧「」省略で引用し、一覧にします。文字入力の都合、適宜異体字を使います。
- 山:陰が下に止まり、陽が高くそびえているから
- 径路(こみち):山路の聯想から
- 小石:山には石が多い。小とは、艮が陽卦の小なるもの(小男)だから
- 門闕:闕は門の上に楼観のあるもの、山に似て高いから。
- 果蓏:桃李のように木の上になるのが果、瓜のように地にはうのが蓏。震☳が発生を意味し、花の象があったのと反対に、艮☶は陽が終りの位にあるので、果実を意味する。
- 閽寺:閽は門番、寺は後宮を取締る宦官、艮は止であるから、禁止する役目にたとえる
- 指:物をつかみ止める。
- 狗:前にも見た。
- 鼠:人の家に止まるから。
- 黔喙:黒いくちばし、虎や豹など猛獣をいう。山に住むから。
- 節の多い木:艮☶は剛が外にあるので
整理してみましょう。
山
☶は老陰に小陽が載っていますが、「陰が下に止まり、陽が高くそびえている」? 当方は「そびえる」のは土であって、陽が天/上から抑え込むことで山に留まっていると考えてきました。重力を考えるとむしろ土は地表よりも下へ引き付けられるので、「陽が高くそびえ」ないと山にならない? 古代中国に重力の発想はあった??
山のように高いもの
門闕の意味に照らすと納得ですが、門の有無を無視してよければ、今日だと物見櫓? 高層ビル? 東京タワーは?
山にあるもの
山道は径路、徒歩移動で生じる小道なのでしょう。ただ、伐採した木を搬出する大きな道もあれば、今日では車道もあります。こうした道も含めてよいのでしょうか?
艮は山の意味合いがあること、☶が末の男子を表すことから、山にある小さいもの→小石のようです。石に限定される理由はあるのでしょうか? 他の小さいものは? 大小の区別は?
黔喙は辞書にはないようですが、山に住む猛獣で、くちばしが黒いものを言うようです。猛獣は、大きいですよね? 末の男子のイメージは? 虎や豹にくちばしは? それとも、猛獣とは別に、黒いくちばしのある鳥も数えてよい? 黔は黒い、喙はくちばしなので、「虎や豹など猛獣」を意味するとは思えないのですが……。
止める/止まるもの
能動と受動を併存させると、止めるものと、止められて止まるもの、両方ありそうです。山道を塞ぐ=通行を止める岩や障害物?
「狗」は「犬」、番犬のイメージです。
「閽寺」は、今日だとガードマンや警備員の類でしょう。
艮には、人や物を制止したり、落ちないようにモノを支える、「手」の意味合いがありました。ここから「指」も導かれたようですが、腕も含めて良い?
鼠が「人の家に止まる」のは家主の意図に反するでしょう。ゴキブリも加えて良い? なかなか帰らない客は?
卦の構成
以前確認した旁通の関係が、折りに触れて参照されます。艮と旁通に当たる震☳が発生であることから、艮☶は終り→成果→果物全般を指すようです。ただ、艮は丑・寅/冬→春。果物が実るのって秋・兌では?
厄介なのが「節の多い木」。まず、外が剛なのであれば、艮☶よりも離☲が的確では? 武器・防具こそ外が剛の離で、坎☵は芯です。この連想は、よくわからないですね。
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サミー
チャット占いCoCoYomiにて鑑定しています。当方のプロフィールや鑑定の予定などは、こちらをご覧ください。
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