世の中には、今の環境から脱したいが、脱することをためらっている人がたくさん居る。


DVではないにしても、精神的に苦痛な状況が続いており、配偶者と別れたいが子どもを連れて家を出る大変さを考えると、なかなか踏み切れない。とか。


私の知人Aさんは、これまで4人の女性の夜逃げを手伝ったことがある。


「夜逃げ」と言っても、それは身近な人にバレない日時を狙っての引っ越しを意味し、明るい時間の場合も。


Aさんが夜逃げを手伝ったうちの1人は、姑と夫から長い間こき使われていたが、


「このままこの人たちの使用人として生きたくない!まだまだ人生を楽しみたい!」


という氣持ちが強くなり、夜逃げを決意。


Aさんとその女性は事前に打ち合わせをし、夫の居ないベストな日時を選んで、子ども4人を連れて引っ越した。


今は、大手引越し会社でも「訳ありプラン」というのがあるようで、引越し屋の社名が書かれていない車で、静かに来てくれるのだそう。


引越し屋にお願いする場合は、あくまで引越しのみだけど、「夜逃げ+各種手続きのサポート」を仕事にする人が現れた。


「夜逃げ屋、始めました。」と明るく発するのは、労働者側の社労士である須田美貴さん。


以前このブログで、「クライシスアクターをやってたことがある人」の話を書いた。その人です。



今の環境で、精神的な窮屈さを感じながら、頑張り倒して暮らしている人は、たくさん居る。


金銭的な理由や子どもを理由に、自分の人生を諦める必要はない。そこから脱する方法は必ずある。


そこに居続けることで精神的に限界がきて、この世から消えてしまいたくなるぐらいなら、逃げた方がいい。



誰しもが、自分の人生は自分のためにあり、好きなように生きていい。


親、配偶者、子どもなどが好き勝手に生きるために、家族の誰かが自分の人生を犠牲にして尽くす必要はない。


夜逃げを勧めるわけではないけれど、「その環境から離れる」という輝かしい前進をためらっている人にとって、


「いざとなったら、須田さんのように、サポートしてくれる人が居る。」


ということを知っていると、心強いのではないかと、思う。



それではまた。

Sammy