こんにちはトロピカルカクテルトロピカルカクテルトロピカルカクテル

 

お盆休みいかがお過ごしですか?

 

わたくしはカレンダー通りの出勤でした。「山の日」が制定されてお盆休みも変則的な方が多かったのではないでしょうか?

 

我が家もtomさんが明日まで休み。子供達も帰ってこず、何だかイマイチな今日この頃でございますうお座うお座うお座

 

 

勝手に夏休みが印象的な映画特集 最終回は 古典的名作の「太陽がいっぱい」を。

1960年公開のフランス・イタリア映画。

 

 

貧しいけれど野心家のアメリカ人青年トム・リプリー(アラン・ドロン)は友人のフィリップ(モーリス・ロネ)の父親から、ヨーロッパで遊び暮らしているフィリップを連れ戻してくれと頼まれます。

 

イタリアに渡ったトムはフィリップに会いますが、フィリップはさもしいトムの姿を嘲笑うかのように豪華ヨットに乗せ、セクシーで美しい恋人マルジュ(マリー・ラフォレ)とイチャつき、彼のコンプレックスを刺激します。

 

トムの中で大きくなっていく殺意。ある日とうとうヨットの上でフィリップを手にかけてしまいますが…

 

 

まぁ夏休みが印象的と言っても、映画に出てくる道楽者達は毎日が夏休みなのですが。

 

当時無名に近かったアラン・ドロンを一躍スターダムにのし上げ、映画音楽史上最も有名と言って良いニーノ・ロータのテーマ音楽。

 

今でも音楽を聴くだけでラストシーンの衝撃が甦リますね。

 

 

わたくしが映画を見始めた頃は日本でのドロン人気絶頂期で、車やメンズスーツのCMなどにも出ていました。

 

華やかな女性遍歴でも楽しませてくれて、特にミレーユ・ダルクとのお洒落なカンケーはよくメディアにも取り上げられていましたね。

 

わたくしはどんな紳士を演じていてもこの映画のトムに通じるような彼の野卑な魅力がどうしても好きになれませんでしたが…

 

 

しかしやはりこの映画のドロンは素晴らしですね。

 

フィリップを見る敵意と羨望に満ちた眼差し。

マルジュを見る憧憬を込めながらも物欲しそうな眼差し。

名匠ルネ・クレマンとの幸運な出会いですね。

 

クレマンは「鉄路の戦い」や「禁じられた遊び」「居酒屋」とどちらかというと社会派でしたが、この映画で謂わゆる「商業映画」へと転向しました。

 

本格的なサスペンス映画が初めてとは思いない巧みな演出ですね。

 

 

トムはフィリップ殺害後彼になりすまし、マルジュと富を手にしようとして犯罪を重ねていくのですが細やかな演出で印象的なシーンがたくさんあります。

 

わたくしが一番好きなのはマルジュの気持ちがフィリップからトムへ移っていく時のギターを使ったシーンですねぇ。

 

 

ラフォレのフランス人女優らしい少女っぽさと艶っぽさが融合したかのような魅力と共に強い印象を残しました。

 

そしてもちろん有名なラストシーン。

南仏の太陽に焼かれてしまったかのようなトムの野望。それに重なるロータの旋律。何度見ても飽きません。

 

 

原作はミステリーの巨匠、パトリシア・ハイスミス。

どうやらラストは原作とは違っているようで、その後彼女の著作で同じくトム・リプリーを主役にしたものが数冊あり映画化もされているようですね。

 

マット・デイモン、ジュード・ロウ、グウェニス・パルトローのトリオでリメイクされてましたが…わたくし的には非常に残念な作品で、途中で見るのをやめてしまいました。

 

最近では非ミステリーの「キャロル」が印象に残ってますね。

 

モーリス・ロネはまた次の機会に触れますね。

 

今作は★カウントは控えさせていただきますヒマワリヒマワリヒマワリ

 

 

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