こんばんは
父の日に独立した子供達から素敵なプレゼントが届きました。おとぼけの長男、しっかり者の長女とおきまりのパターンなのですが…
いつもネットで注文して送ってくれる兄ちゃんに領収書が一緒に入っていることを言おうかどうしようかと迷っている今日この頃です
ちょっと重い作品が続いたので、本日は近作がけちょんけちょんにケナされているウディ・アレン監督のこちらの作品をご紹介。
スカ・ヨハの魅力全開の2005年公開のイギリス・アメリカ映画。
元プロテニスプレーヤーでイケメン野心満々のクリス（ジョナサン・リス・マイヤーズ）は早期リタイア後テニスクラブのコーチになります。
そこで上流階級の人々のコーチをしているうちに金持ちの御曹司トム（マシュー・グード）と知り合い親しくなります。
トムの妹クロエ（エミリー・モーティマー）に惚れられて首尾よく結婚に漕ぎ付けますが、トムのアメリカ人の彼女で女優志望のノラ（スカーレット・ヨハンソン）と出会った途端運命の歯車が動き始め…
ウディ・アレンの映画はあまり好きではないのですが、こちらはスカ・ヨハの魅力と、何というか…狭い空間で互いの喉を狙いあっているような男女の凄まじい駆け引きの怖さで普段の彼の作品とは違ってなかなか楽しめました。
クリスが結婚するクロエは器量も魅力も十人並み。おっとりしたお嬢様で上流社会に食い込む手段としては最適な女性です。
クリスもそれなりに愛しているのですが、出会ってしまいましたよ！！！
セクシー・ダイナマイト
お鼻がヒクヒクしてしまうような肉の蠢き！
スカ・ヨハ登場のシーンは素敵でしたね。
ヒッチコックがミューズのグレース・ケリーをあふれんばかりの愛情で撮ったように、アレンも彼のミューズに同じような愛情を感じているような気がしますね。
自分の魅力を知り尽くしたノラは最初は余裕綽々でクリスを手玉に取ります。
でもゴージャスなセクシー・ダイナマイトは飽きられるのも早い。
トムにフラれ、クリスを受け入れたノラ。最初はどっぷり溺れたクリスですが、関係が深まるにつれて追う方と追われる方が逆転します。
女優への道がうまくいかず、クリスとの関係にのめり込むノラ。イイ女は何処へやら、ヒステリックで必死にオトコにしがみつく情けない女に成り果てます。
一方のクリスも子供を欲しがる妻に辟易しながらも、如才なく婚家のビジネスもこなし順調に足元を固めていきますが、情けない女になったノラが生活の脅威になってきます。
やがてノラは妊娠し、クリスがくだした決断は…
どちらも必死の男と女。最後に勝つのはどちらでしょうか？
「強運」を味方につけのし上がったクリスに「運」は最後まで味方をするのか？それともうっちゃるのか？
最後の過激な展開はなかなかハラハラさせられます。
なんだかアレンの作品ではなくサスペンスを見ているような感じになりますが、そこがアレンファンでなくとも楽しめる作品になった原因かもしれませんね。
勝った方は本当に幸せを掴んだのか。ラストの勝者の表情はいつも通り皮肉を感じさせて終わります。
主演のジョナサン・リス・マイヤーズは中堅どころのアイルランド人俳優ですが個人的には大好きな映画「ベッカムに恋して」のコーチ役が印象に残っています。
最近は飲酒絡みの事件で世間を賑わすことが多く心配ですね。
ヨハンソンは「モンタナの風に抱かれて」の子役以来のファンですが、かなり多作ですね。
いつまでもセクシー・ダイナマイトではやっていけないと思うのですが…アレンのミューズもエマ・ストーンに移りそうだし、こちらもちょっと心配ですね。大きなお世話でしょうが。
それにしても「ミューズ」にひどい役をさせるアレンって…やっぱりあんまり好きじゃないなぁと思いながら★★★☆☆
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