カルタ君を修理して使えるもんなら、そうしてる。
が、えらい金額を払い、修理しても……買ったほうが安い……らしい。
エンジンすら、もう……
近くの中古車屋さんに出向く。
なんか、まだ実感はないが、身体の一部が変わる……
そんな感じになるだろう。
『この車、いいね……。』
『シートアレンジできるしね……』
なんか、上の空(笑)
実感がない。
そこへ……
『お車、お探しですか?
』人の良さそうな人。
『はい……。でかいのが欲しくて……』
『でしたら、ちょうど……。先程届いた車がありまして……。新春初売りには間に合わなかったので、ネットにも乗せてないのが一台ありますが……』
『見せてもらえます?』
『まだ、掃除もしてない状態ですが、それでも良ければ……。』
その方が、状態を分かりやすい。
『はい。それでもかまいません
』『では、こちらに

』奥の駐車場に、その娘はいた。
前のオーナーが、休日だけしか使わなかったらしく、ほとんど綺麗な状態。
『(◎-◎;)いいっすね……』
『こちら、シートアレンジも……こんな感じで……こうやって……』
『(◎-◎;)旅に最適っすね。』
『旅をされてるんですか?なら、ピッタリなゆとりもありますし……』
『これください。』
突然の展開。
あまりにも、理想通り。
『では、手続きしちゃいます?』
『はい……。』
……
『こちらの書類の………………』
『はい。(展開が早すぎて、実感わかないな……)』
『保険の切り替えですが……………』
『はい。(カルタ君と長さがあまり変わらないな……)』
『ここと、ここに印鑑を…………』
『はい。(コラム、初めてだからな……慣れるかな……心配だな……)』
『で、こちらの書類の説明を…………』
『はい。(なんか、ホントに……カルタ君とお別れなのかな……)』
『………で、こちらが…………で、………で、どうなさいます?』
『(……なんか、寂しいな……?)はい?なんすか?』
『あっ、いや、ナンバーのご希望があれば……』
『〇〇〇〇でお願いします( -_-)』
『なにか、記念の数字ですか?(^-^)』
『いや……カル……今の車のナンバーです。』
『承知いたしました(^-^)覚えやすいですもんね
』『はい。(それだけじゃないんだよ。)』
『では、こちらの書類……………』
『はい。(カルタ君の功績を引き継いで欲しいから………)』
『で、こちら………』
『……(ホントに、何かを残したいんだ。)』
『では、後は、納車の日にでも……』
『………はい。』
決めてしまった……
『もう一回、見ていいですか?』
『はい
もちろん(^-^)』
セレナちゃん。
カルタ君の妹。
これからの旅のパートナー。
実感なし。
新しい物語は、突然やってきた。
その方が、気持ちを紛らわすのに良かったか……
不思議と、ワクワク感はなかった。
徐々に、慣れるだろうな……
もう、夕方になっていた。