今朝、目覚める前にひとつの夢を見た。
弱ったおじいさんが、私の目の前に立っている。
病気なのか、長い時間を生きてきた疲れなのか、その背中には「もう限界まで頑張ってきた人」の静かな影があった。
そばには、もう一人の女性が見守っていた。
彼女が外出することになり、しばらくのあいだ、私はおじいさんを一人で見守ることになった。
外へ出ていく背中
おじいさんはゆっくりと部屋を出て、外へ歩いていく。その歩みは、どこか決意のようなものを含んでいた。
しばらくして、彼は突然、打ちひしがれたように泣き崩れた。
その姿は、「もう抱えきれないものを抱えてきた人」そのものだった。
私は思わず、後ろから抱きかかえた。その瞬間、胸の奥から涙があふれてきた。
悲しみというより、長く閉じ込めていたものがほどけていくときに流れる涙だった。
解放の涙
目が覚めたとき、夢の中で流した涙の余韻がまだ胸に残っていた。
あれは、「悲しみの涙」ではなく、
**「解放の涙」**だった。
ずっと頑張り続けてきた自分。弱さを見せられなかった自分。誰にも言えなかった疲れや痛み。
その“古い自分”が、おじいさんという姿を借りて、静かに泣き崩れたのだと思う。
そして私は、その古い自分を抱きしめた。拒絶せず、責めず、ただ寄り添って。
そのとき流れた涙は、「もう終わっていいよ」という内側からの声だった。
夢が伝えていたこと
古い痛みは、もうあなたの中で役目を終えようとしている。あなたは、自分の弱さを抱きしめられるところまで来た。
だから涙が流れた。それは終わりではなく、はじまり。」
最近の私の選択——自然に触れること、身体の声を聞くこと、働き方を見直すこと、創作で心を表現すること——そのすべてが、この涙につながっていたのかもしれない。
夢はその節目を、静かな物語として見せてくれた。
✦ 今日の自分へ
もし同じように、胸の奥でほどけていく感覚を感じている人がいたら。
その涙は、弱さではなく、新しい自分が始まる合図なのかもしれない。