この臭化カリウムは犬用の説明です。

臭化カリウムは試薬(承認されていない薬)です。

膵炎の副作用は粉状の物の方が多いとされていて、液状の方は冷蔵保管や使用期限などの管理に手間がかかります。どちらもアルミホイルなどで遮光をお薦めします。

 

●臭化カリ:一般的に液剤に調剤して処方:1日2回

臭化カリは試薬として出ているものを調剤して利用されています。フェノバルビタールと臭化カリの単独および併用療法で約90%のてんかん発作に効果があります。この薬剤の利点は、安価なことと肝障害などの副作用がないことです。一方、欠点として血中濃度測定は国内で行うことができないことと効果の発現に時間がかかる(約2-3カ月)ことです。
使用方法は、上述のフェノバルビタールで効果が認められなかった場合にこの薬を併用して飲ませていく併用療法と最初から臭化カリの単独療法でいく場合があります。
副作用は消化器症状(吐いたり下痢したり、重度の場合には膵炎)、無気力、多飲多尿、運動失調、昏迷などがありますが、いずれも血中濃度が上昇した場合に顕著になる症状なので飲んでいる薬の量が多くなった場合には注意する必要があります。

 

注意臭化カリウムもフェノバール同様に定期的に血液検査で血中濃度の測定をお薦めします。一度血中濃度が安定しても、ずっと平坦に効果があるとは限らないので、長くても半年に…できれば3ヶ月に一度は検査をお薦めします。

また、フェノバールに効果が期待できない体質の場合、違う抗てんかん薬との併用も考慮に入れていいと思われます。

 

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