売買信号が出たわけではありません。念のため。
<図1 銘柄1321 週次>
イラン戦争の行方が不透明の中、4月22日(木)午前中に日経平均株価が一時60000円を超えました。市場初です。
不思議な現象と思いますので、AIに尋ねてみました。
なぜ投資家は強気なのか?
と。
するとAIは、Bloomberg、yahoo!ニュース、日本の証券会社の分析などから、
1)堅調な企業業績とAIの成長期待
2)不透明感の払拭と押し目買いの定着
3)構造的要因(インフレ・円安・構造改革)
4)心理的要因
と分析しています。
市場は、戦争は早晩終息するとみていることになります。
米国のミサイルは保有の半分を使ってしまい、元に戻すのに6年を要する、というニュースがNHKで流れていました。早く終わりにしたいのが米国の本音でしょう。これ以上続くと台湾有事対応に深刻な影響が出るでしょう。
市場関係者の意思は株価となって現れます。その市場特性は以前と変わらないのか?変わったのか?
それを考えるシリーズ。以下の3つの視点で分析をすすめてきました。
1)株価変動特性
2)株価トレンド変化
3)金融ショック発生特性
前2回をおさらいすると、
【株価変動特性】
株価変動率の定義は
株価変動率(当期株価-前期株価)/前期株価
であって、単位は【率】とい無次元の値であり、【差】という金額単位がある値ではありません。
図2は銘柄1321上場以降の株価変動率です。
<図2 銘柄1321週次 株価変動率(対前週)>
金融ショックを除く株価変動率はほぼ同じ枠内にあることから、特性変化は認められないことになります。
【株価トレンド変化】
図3はアベノミクス以降の過去13年間の銘柄1321の株価(青)と対前年倍率(茶)です。およそ9%/年ラインに絡みつくように株価は上昇してきましたが、ここ直近はそのラインを大きく上回る増加率となっています。
<図3 株価倍率>
倍率9%/年ラインというのが一つの構造指標だとすれば、倍率上放れは構造変化と言えそうです。
今回は第3弾
【金融ショック発生特性】
K値は株価が大きく動くとき、その変動率分布が正規分布からベキ分布へ変化することで発生します。
K値については何度も説明していますが、株価変動率の統計的な特性指標である尖度(kurt)から導かれる三溝オリジナルな値のK指数(アナログ地)を整数で表したのもです。
K指数はこちらのブログを参照してください、
図4はK値発生日時と金融ショックの関係です。日次分析で発生した年月日と、週次分析で発生した年月日およびK値の値を表示しています。
<図4 K値の分類>
2016年前後を境に、金融ショックを検知するK値の発生特性に差があることが見えます。
・~2016年 週次分析のK値での発見が多い(同時検知含む)
・2017年~ 日次 〃
週次分析で発見されるショックは比較的ゆっくりした株価下落(スロー型:S型)であり、日次分析で発見されるショックは短時間での下落(ファースト型:F型)、ということができます。
S型の典型例はコロナショックです(図5)。約2週間かけて下落しています。
<図5 銘柄1321日次 コロナショック>
F型の典型例は植田ショックです(図6)。わずか2日で底までいっています。
<図6 銘柄1321日次 植田ショック>
ということは、何らかの原因で最近はF型が増えた可能性がある、と言えるのではないでしょうか?
私はこの原因を、AIアルゴリズムによる取引が主流になったためと考えています。
AIアルゴリズム取引は2015年頃から急速に拡大しました。多分、AIは似たような判断をするのでしょう。皆似たような判断をすれば急速な暴落が起きます。
運用主体が【人】から【AI】にとって替わることにより、金融ショックが【S型】多発型から【F型】多発型に変化した。
と言えるのではないでしょうか。






