法然院 | 風の行方

風の行方

日々感じたことを綴っています。

行先は前後し

今回は法然院を。

銀閣寺方面から哲学の道沿い数百メートル
少しの坂を上ればすぐです。







数寄屋造りの山門






白砂壇
水を表わす砂壇の間を通ることは、心身を清めて浄域に入ることを意味している

梅かな







苔も静かでよろし
静けさに吸い込まれそうでした










そして谷崎潤一郎夫妻が眠るお墓へ





どこだろうと見渡す間もなく冬の紅枝垂れ桜が目に入ったのですぐに分かった
平安神宮の紅枝垂れ桜をこよなく愛した谷崎は
この墓所に植えているのだ。




中央に見える木がそうです。



谷崎潤一郎・松子夫妻のお墓





隣のお墓は松子夫人の妹重子夫妻





寂・空共に谷崎の自筆であり掘られている

小さな入れ物のようなものがありその中にはお参りされた方々がお名刺
やハガキを入れられてるようでした。
愛されているのですね・・。

空を仰ぎ見たくなる




『寂というのは
心と体の煩悩の炎が静まった静かな状態。死ねば炎も消えてしまいます』


谷崎さんは仏教の本も多く読んでいますよ

と瀬戸内寂聴さんが言われたとか。

春の頃
紅枝垂れ桜が満開になるころに再び参りに行きたい場所になりました。

きっと谷崎も今年もよう咲いたなと
降る花びらを手に受けながら
目を細め幼子のように心躍らせ見ているのではないでしょうか🌸
愛してやまない美しさに出会うと
人って無垢になるのではないだろうか❤️