お地蔵さまと感動の(ちょっと大げさ)の対面を果たした2日後、私と家族は備えたお花の水を替えにまた祠に行きました。
この時も夜でした。
祠の前には信号があり、街灯もあるので視界はほどほどに明るく私たちは一番右の観音様から順番に手を合わせていました。
右から五体目の仏様に手を合わせ、ふと視線を感じて右を見ると、息子の向こうがわで、夢のお地蔵さまの前に立ち、目を見開いて私を手招きする弟がいました。
弟のもとにいくと弟は「これ見て」とお地蔵さまの赤い前掛けを下にずらしました。
私も弟も、一緒にいた他の家族も顔を見合わせて言葉をなくしました。
夢で首の落ちたお地蔵さまに、「直してもいいですか」とお伺いし、黒いセメントのようなものでなんとか胴体と頭をくっつけた私。
今、目の前にいるお地蔵さまの首は
直されていました。
前掛けをはずして首をさすりました。
涙がこぼれました。
確かに直された首。
夢の中では私が直したけれども、実際に直したのはもちろん私ではなく他の誰か。
こんなことがあるでしょうか。。。
私は自分でも説明のつかない涙を流していました。
新年にお地蔵さまの夢を見てから、ずっとこのお地蔵さまにあいたがっていた私を知る家族も唖然としていました。
その日から約3ケ月たったつい数日前、このお地蔵さまの首のお怪我の理由がわかることになったのです。
続く