私という人は本当に「おもてなし」とか「贈り物」とか、そういう心遣いがヘタだなと思う。
家族、友人、知人・・様々な人から思いがけずプレゼントされたり、さりげない心遣いに触れるたびに・・
ああ私も
さりげない気遣いがしたい・・・・
粋なプレゼントをしてみたい・・・
あっと驚く感動をさせたい・・
いや・・「あっと驚く」まではいかなくても、ほんの一瞬、クスッと笑ってしまうような、心に小さな灯が灯され暖かくなるような・・
まぁ、とにかくさりげなくて、かつ、かっこいいプレゼントがしたい
と思っていた。
しかし現実はこうだ。
昨日は、MAKAMYの練習日だったんだけど、特に誰の誕生日でも、お祝いでもない昨日。
私はMAMAKYのみんなにハンカチをプレゼントした。
みんなは「え!どうしたの!!」と驚いていた。
思い当たる理由がなく、突然プレゼントされたので、かえって戸惑わせてしまったが、私なりの理由がある。
さかのぼること1ヶ月前。
いつも旅先の土産などをいただいたり、去年、我が家が受験の時、お守りをいただいたりして応援してもらったり、元気をもらっている大切な友人たちに私はなにもお返しできできてないな・・・
そうだ!
今年はMAKAMYのメンバーのうち3人のお子さんが受験生だし!何か応援プレゼントをしてあげたいと思った私は入浴剤をプレゼントした。
ああ・・粋なお返しができた。
と思った私は、そのことを家族に話すと・・
Pと息子に・・
「おしい。4人のうち3人の人が受験生だからって入浴剤をプレゼントするくらいなら、受験生がいなくったって、もう一人の人にもプレゼントするべきだったな」
「そうだな。私だけもらえなかったな・・なんだよ!って俺は思うと思うよ。」
と言われた。
!!!
そうだった!
本当にそうだ。
その通りだ。
入浴剤ごとき全員分買えばよかったのだ。
「受験生のお子さんに」ってことだけが頭にあった私は、「どうせなら、いつもお世話になっている全員分にプレゼントしよっと!」という・・所まで気が回らなかったことに、Pと息子に言われて初めて気が付いたのだ。
ああああ・・・・
失敗したーーー!
もし、これが粋な心遣いができる人なら、絶対に4人分の入浴剤を買って、
「はい!受験生に疲れがとれるように入浴剤ね!と3人に配ったのち、はい!○○ちゃんにもプレゼント♪」
と言いながらさりげなくプレゼントをしているはず。
粋なプレゼントするチャンスがあったのに、またしても逃してしまった私。
Pと息子にそう言われてから、「粋な計らいができなかった」という事が頭から離れなくなってしまった・・
苦しい・・・
失敗した・・・
数日苦しむ。
この苦しみから逃れるには、もう一度4人に粋なプレゼントするしかない。
そう思った私。
理想は・・
「出先で見かけた可愛いお店に入ってみたら、こんなハンカチ見つけたので、みんなの顔が思い浮かんで、思わずみんなの分を買ってしまったのよ~」
ってな具合だろうが、この際、仕方ない。
今は、もう私の「粋なプレゼントしそこねた」後悔を打ち消す。
目的はそれだけ。
どこにでかける用事もなく、ネットで可愛いハンカチを探して人数分購入。
そして、昨日。
受験がまだ終わっているわけでも、誰かの誕生日でもない昨日。
苦しみや後悔から早く逃れたいために、なんの理由もない昨日に唐突にハンカチをプレゼントしたのだった。
・・・・
あまりに唐突なプレゼント
もしかしたら何か隠された理由があるの?と驚いているみんなの表情。
誰に言わず、黙ってMAKAMYの活動から離れなければいけないので、お別れにプレゼントしたのかも・・みたいな事を想像させてしまうくらいの唐突さになってしまったが、とにかくプレゼントを渡した。
なんちゅかこう・・
全員にプレゼントはできたけど、結局、粋な心遣いとは程遠いことになってしまったな・・という後悔が押し寄せてきたが、もうこの後悔を挽回するのは止めようと思う。
うーーん。
なんとか50歳になるまでには、さりげなく粋な心遣いができる人になりたいけど、なれるかなぁ・・。
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