Pの退院が決まり、ほっとした本日。


入院中に起きた、ちょっとした出来事をブログに書いてみるかっていう余裕もでてきた!



おとといの事。


Pの病院へ行くために、地下鉄の出口から地上に上がり、病院へ向かう道の途中。


やけに背筋のピンと伸びた、女性が私の横を歩いていた。


その女性は、個性的なニットのベレー帽に小さなポシェットを斜めにかけ、フレアスカートをはき・・一見おしゃれな年配の女性だと想わせる出で立ちだったが・・・


顔をチラッと見ると・・なんちゅうかこう・・可愛げのないっちゅうか・・こんなババアにはなりたくないなという印象の女性だった。


・・・そうイメージし始めると、さっきまでおしゃれだなと思っていたニットのベレー帽もなんだか鼻につく・・


・・・なんてことをあれこれ考えていたのが相手に伝わったのか、その女性が、いきなり「キッ!」と私のほうをにらんできた。


この睨み方で、間違いなく「勝気なババアだな。」と一瞬で悟った私は、ババアに抜かされたくないという本能が湧き上がり、早足でババアの先を歩きはじめた。


抜いたり、抜かれたり・・


しばらく横一線の戦いが続いたが、ババアは、急に速度を速め、早足で歩く私を抜き返してきた。


負けたくない・・


そう思った私は、赤信号を待つ間も、歩道ぎりぎりの縁石に立ち、青信号を同時に小走りに歩いた。


小走りに歩き、私がリード。


これで、ババアも追いつけないだろうと、ちょっとだけ後ろを振り向くと、予想以上に追いついてきていたので、驚いた私は、とうとう本気で走り出した。


どこまで私のあとを追いかけてくるのだ。


ババアよ・・なぜそんなに歩くのが早い?


「このババアに次、また追い越されたら・・Pの入院は長引く」と、心の中で、一人で賭けをし、最終的にはほぼ走った状態で病院内へ。


なんとババアも同じ病院が目的地だった!


長い闘いだったが、なんとかこの勝負に勝つことができた。


あのババアは絶対に、私を意識していたと思う。


一番悔しいのは、私が全力で走ったにも関わらず、ババアは早足だけで、私のすぐ後ろまで着いて来ていたこと。




・・・


という一連の話を病室のPに話すと、傷が痛いから、それ以上俺に面白い話をするのはやめてくれと怒られた。


この賭けで勝ったおかげか、Pは明日退院できることになった。


・・・・って、具合にまとめて終わろうと思ったけど。


ここに冷静に書いてみて。


こんなバカらしい戦いをする若い女性はいないな気づき、私も結局、大きな括りでいけば、完全に「ババア」の仲間入りなんだなと改めて実感させられた。


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