今回、私が短期でやっている仕事は、外のガーデニング売り場だが、例年のように、売り場の管理は植木村という専門業者さんが強力な戦力を連れてきてくれるのでレジを担当するだけでいいと言われていた。


そうか・・


数年前のように、大きな池を設置したり、大量の花に水をやったり、死ぬ目に合うような事もないし、お花に詳しい方も手伝いに来てくれるので、お客様から質問されて困る事もない。


良かった・・と思っていた。


そして、昨日。初めてその植木村の協力な戦力2名の方たちがやってきた。


一人は御歳73歳のSさん。腰は曲がってきているが、さすが専門知識が豊富でとても頼りがいのある方だ。


長く働いてきた方だなぁ・・と感じる、しっかりとした女性だ。


問題はそのSさんがスカウトしてきたというSさんの住むマンションの違う階に住んでいるというSさんの同じ年のOさんだ。


Oさん。


豹の顔のセーター。目が光っている。エプロンなどはなし。


お互いに挨拶が終わり、商品搬入口の場所を教えるために一緒に同行してもらうことになったが・・


案内するために、割とゆっくり目に歩いたつもりだけど、後ろを振り向くとる10メートルくらい離れてしまう。


すべてが散歩レベルの速度。


「はぁ・・わたくしね。Sさんに何が何だか分からないうちに8日までって約束で連れてこられたの・・」


「疲れたわ・・腰が痛い・・ここに座っちゃおうっと」・・と店内にあるイスに座る。


「この花、全部に水あげるなんて私には無理。私、いくつだと思ってるの?」


などなど・・


仰天発言が続いていたが、私が雇われている会社とは別の会社が雇った方だし、「私は高齢者なのよ」のアピールに何も注意できず。


Oさんの暴走は続く。


Oさん驚きの接客


「あら、重くない?持っていってあげようか?」


「この花にするのぉ~?赤い方がいいのに・・その組み合わせじゃ地味じゃない?」


頭がくらくらしていたら、極めつけは、お買い上げのお客様背中をポンとたたき・・


「どうもね~♪お大事に~♪」と、言って見送っていた。



・・・・。


何がお大事になんだ・・?



・・・。


もはや。


お客様に「お大事に~」と言っていた時は、笑いをこらえるのに必死だった。



Oさんがお客様がいる売り場で鼻歌を歌いながらジョーロでちょろちょろ一ポットずつ水をやっている・・


すべてのお花に水をあげ終わる頃には最初にあげた花がカラカラに乾いているだろう。



ぎゃーーー!!!!


Oさん、なぜこの仕事をなぜ引き受けたのーー!


頭にくるーーーーーーーー!むかっ


・・・と、普通はブチ切れるパターンだが、このOさん。


いろいろ話すうちに憎めないキャラだった・・


続く。