いよいよ話は、ナンシー関展へ
会場へ着く。
ダメもとでチケット売り場の人に「入口の全景を写真で写していいですか?」と聞いてみる。
娘の作品を撮影するため、Pのでかいデジカメを持参してきた。せっかくだから入口だけでも記念に・・と思っていたら。
係りの人「もちろん!いいですよ!よろしければご一緒にお撮りいたしますか?」
と、言われ焦る。ナンシー関展の前で一人立ち、記念撮影してもらう・・そこまでナンシー関さんの事が好きというわけではない。
しかし、あまりにフレンドリーな対応に気を良くした私はさらにダメもとでこう聞いてみた。
「会場の中は撮影はダメですよね?」
するとチケット売り場の人はにっこり笑って・・
「いえいえ!撮影OKですよ!」と答えた。
絶対ダメだと思っていたが、撮影可能ということがわかり、Pが持っているでかいデジカメを手に持って、会場に入っていった。
↑
今回撮影に使った、Pのでかいカメラ。
会場の中はこんな感じ。
まずは消しゴム版画の原版5000個が全個集合したブースを回る。
ベビ―カーを押しながら友人と来ている若いママから結構年配の方まで、平日でも、たくさんに人が来ていた。
最初、会場内で撮影している人は誰もいなかったが、私が、入っていきなり、でかいカメラで撮影し始めると、その異様な様子をみて、撮影OKという事を察した他の客が次々と携帯で撮影し始める。
誰もかれもが笑顔で作品をゆっくり見ているのだ。
望遠レンズをビョーンと伸ばしたカメラで撮影している異様な人でも、すんなり受け入れてくれそうな・・そんな優しい空気が場を包んでいた。
私が気に入った作品たち。
桜井よしこさんの前髪のセット具合・・。
富良野に来ればいいっしょ!
清川虹子さま 高田純次に指輪を食べられてったっけ・・
えなりかずきたち・・
よっ!チータ!「今日も~明日も~あり~がとう~♪」
素晴らしい作品の数々・・
橋田センセのハンコは特に多かったな~
人の目を気にせず、一人バンバン撮影していくと中央に、生前の仕事場を再現した部屋が展示されていた。
手前の白っぽい山もすべて消しゴム版画。
この部屋でたくさんの作品を掘って掘って掘りまくったナンシーさん。
今回、ナンシーさんと生前交流があった人たちが結集し、7回忌を機にこの展覧会が開催されたということで、たくさんの人たちがメッセージを寄せていた。ナンシーさんはいろんな人に愛されていたんだな~と実感。
写真は清水ミチコさん
さらに会場奥へと進む。
・・・。
というか、ガラスにしっかり私の姿が映ってしまっている・・。
一人、作品の前でカメラを構える姿は自分でも笑える。
答えは。
歌丸師匠♪
真剣に接写している自分の姿がさらに笑える。
ジャイアント馬場も接写する主婦。
接写する主婦 その2 馬場さん「ぽう」
奥の方にさらに進む。ナンシーさんの愛用の品が飾られたメモリーブースへ。
生原稿!
こんなにすごい作品たちは案外普通の彫刻刀で彫られているなと思った。
この他、コラムニストとして活躍した紙面や、著書の紹介をされたブースでナンシーさんが見てきたテレビの世界を堪能。
コメントを寄せていた人たちは、ナンシーさんが亡くなる前、後でテレビの世界が大きく変わってしまったとしきりに話していた。インターネットで盛んにいろんな動画が見られるようになった、現在。ナンシーさんは生きていたらどんな事を書いていたかな~。
会場を出る頃には、ただの消しゴム版画の面白かった人という私のイメージはなくなった。
亡くなってもなお、こんなにたくさんの人に愛されたナンシーさん。
やっぱり・・こういう人を天才っていうんだろうなー。
会場の最後はグッズ売り場。
てぬぐいやバック。そして、本。実際に消しゴム版画を作れる下絵入りの消しゴムが売られていた。
買いたい気持ちをぐっと抑えて、会場の外に出る。
会場の外はこんな感じ。
チケット売り場の人は違う人に代わっていた。
やっぱり、最初に入口で記念撮影をしてもらえば良かったなとちょっぴり後悔して会場を後にした。
ナンシーさん。
とってもとっても楽しかったです。
やっぱり来てよかった。
11月20日から12月7日
ナンシーさんの出身地の青森で開催が決定したそうです。
お近くの方はぜひ!
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