日テレのドラマ「ヤスコとケンジ」がどうしても覚えられない。


「あ~~。昨日のヤスコとケイコどうなった?」


「あ~~。昨日のケイコとケンジ面白かった?」


「あ~~。今日、ヤスコとコウジの録画見る?」


など。


何度聞いても間違える。


ついさっきは娘と口内炎の事で小さなもめ事。


午前中は、息子とPとおじいちゃんのそれぞれの夏の思惑を知る。てんでバラバラな夏の希望・・。


ああ・・この調整役の辛さを家族は知っているだろうか・・。


いやいや。


調整していると思いこんでいて空回りしているような気がする。



・・。と、ここまで書いて。うーん。この文章。


主張がないなー。なんもない。


やはり、通信簿は当たっているのか。


うーむ。


「ヤスコとケンジ」を覚える。(主張1)


そして空回りしない。(主張2)



さて、話はガラッと変わって。


昨日の夜はゴスペルの仲間と一緒にポップスとジャズの生徒さんのライブを見に行った。



トリオ編成のバンドで、スタンダードなジャズやカーペンターズの曲あり、ピアノソロ、フルート演奏など・・


私たちも今後ゴスペルだけでなく、ポップスコーラスも歌ってみたいという事もあって、勉強になればと聴きにでかけた。


喫茶店を貸し切ってのステージ。


ライブに出る人も、お客様も、私たちの予想よりも年齢層が高めな感じ。店内は立ち見が出るほど満員状態だった。


なんとなく、この日はお酒はやめて、軽い食事とジンジャエールを瓶のまま飲みながら聴くことに・・。


すごく緊張されていて、こちらにも伝わってくるようだった。


緊張で瞳孔が開いたままのようになっていた女性もいた・・。一人で生バンドをバックに歌うって緊張するだろうな~いや~気持ちわかるな~。


しかし、ライブは・・。


いやー。


いい♪予想外にいい。


心温まるいいステージでとても勉強になった。


まず勉強になったのは曲の合間のMC。


次の演者をバトンタッチで紹介していくのだが、みなさんものすごく緊張してカンペを見ながら話している人もいたが、何故だか肩に力が入っていない。


年齢を重ねた人の余裕というか・・味というか・・。ウマいことを言おう、間違えないようにしようという気負いがない。緊張も楽しんでいる様子に見えた。


それぞれ歌を始めたきっかけや、歌への思いを語ったり、失敗しちゃったー!なんてこともさらりと会話に混ぜながら、楽しんでいた。


ジャズはスタンダードで誰でもなじみのある曲。


フライミートゥザムーンやWHAT A WONDERFUL WORLD、ムーンリバー・・後、何だったっけな~?セロニアス・モンクも歌っていた人いたな~。


カーペンターズはOnly YesterdayやRainy Days and Mondays、Close to Youなど、こちらもなじみのある曲をしっとりと。


ジャズにしてもカーペンターズにしても、自分が好きだ!歌ってみたい!という惚れ込んだ曲を歌っているのでとても生き生きした表情が印象的だった。


女性たちは、私たちと同様に演出にも工夫がたくさんあって、女って元気だな~と実感。


肩にバラのタトゥのシール。真っ赤なドレス。それぞれに凝った衣装で自らを演出♪さすが!


そんな中、私たちは特に男性の演者に感動。


大正生まれのおじいちゃんはピアノのソロに挑戦。


「上を向いて歩こう」


これがいい。最高に良かった。


音がつっかかることが何度もあるのだけど、その間合いすら味というか・。


他にも少し前までイタリアに住んでいたという男性の甘い歌声も良かった。


スーツにネクタイというお父さんスタイルの男性も。


ちょっとだけ父とイメージが重なるうちに、女性の出演者にも少しだけ母とイメージが重なる。母もこんな風に楽しんでいるかもなど・・想像して楽しくなった。


一番良かったのは金のスパンコールの長ネクタイにアメリカ星条旗柄のシルクハットでフルート演奏♪


「The Entertainer♪」←ここ で聞けるよ!(英語のサイトですが、スコットジョップリンの曲のリストにあります)


男性ってのは、歳を重ねれば重ねるほどプライドを高い人が多く、恥をかきたくないという人が多い中、ここで披露したおじいちゃん・・と言っては失礼か・・男性たちは、そんなものとはすっぱりオサラバして楽しんでいる事が心から伝わった。


音楽は上手に演奏したり歌うことじゃないなーと心底感じて帰ってきた。


帰りの道では一緒に行ったAちゃんが・・


「私、あんなおじいちゃんになりたい!」


と、言いだす。


Aちゃん。


いくらなんでも、あたしたち、おじいちゃんにはなれないよ。


しかし、Aちゃんの言いたい事はすごく分かった。


私たちも、あのおじいちゃんのように、あんな風に楽しんで歌を歌っていけるといいな・・。


あ!


歌いたい。(主張3)


シルクハットをかぶって。鳩を出してみたい。(主張4)←主張がずれた。

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