日曜。やっと草むしりをした。


我が家の庭は、自慢じゃないが、家を建てたときから、造成などもせず、いい土も入れず、なにも手を加えられていない。


おかげでちょっとでも放っておくと元気な雑草たちがドバーーーっと伸びてくる。


花屋に働くようになってから、ちょぼちょぼ買い始めたバラや宿根草を植えているので、なんとしてもこれらの花を守ってやらなければいけない。


子供たちにゴミ袋満杯の雑草につき100円というバイト契約をして一緒に草むしりをする。


こういうときPもおじいちゃんもまったく手伝わない。


二人とも、庭の花などにはまったく興味がなく、敷地全体をアスファルトにしてもいいと思っているので協力は無理だ。


これについては、手伝ってくれない・・やってくれない・・などという不満は特にない。


・・というか、なくなった。


ガーデニングブームの時は、外で、花の世話をしながらお茶を飲む・という妄想を浮かべては憧れていたが、男二人にとって、まったく興味のないものだから仕方がない。


おじいちゃんは、「どんなに年をとっても、よく見かける年寄りのように家の周りをうろつくのは嫌いだ。」と言っているし。


Pは「おおお!元気な草だな~。アスファルトもいいけど暑いしな。これでいいんじゃない?」と雑草を褒めるし。


私も、お花屋に同じ年代のご夫婦がやってきて、奥さまが選んできた花を御主人が、「これはウチの庭には合わないよ」「この花がいいな。これにしなさい。」などと奥様に指示されている所を見たとき・・


「あああ・・めんどくさい・・・どんな花だっていいじゃん!」と心の中で叫び、Pがこんな面倒なことを言う人じゃなくて良かったと思うようになってからは、何の不満もなくなった。


その時は、あそこの家はいいな~とうらやましく思う事も、考えようによっては、そんなに良いことでもないもんかもな~と思った。


家計の中で、ガーデニングにかける優先度は低い。


私の趣味としても優先度は低いと気が付いた。その後のメンテナンスなどを考えると庭いじりを楽しむのは、子育てを終えてからでもいいかも。


とはいっても、ご近所の手前、ある程度の草むしりはしなければいけない。


「よし!開始~!」


むしってむしってむしりまくる。


あっという間に3袋満杯に。


やっと半分くらいがましになってきたが、疲れピークに・・。


「ちょっと休憩~」


私「ねえ・・遠めから見て綺麗になった?」


娘10メートルくらい離れて・・「そうでもないなー」


うーん。


3袋くらいむしっても焼け石に水か・・。


我が家の家の塀は低く、ふくらはぎくらいの高さしかない。通りすがりの人がちょいと座りたくなるような塀なので、背の高い雑草はすべて外から見えてしまう。


息子「もう疲れた~」と泣きごと。


すると娘がひらいめいた!という顔をして、塀の高さからはみ出ている雑草をハサミでカットする作戦を思いついた。


一人は遠目から見てもうらう係と、塀の高さにカットする係に分かれて作業する。


おおお!これいいかも!


しかし、紙切り鋏でチマチマカットしていたので集中力が途切れる。


すぐに別の場所をやりたくなり、家の裏のジャングル地帯へ行く。


このジャングル地帯。灯油タンクの下だが、謎のシダ植物とフキが群生している。


キャーーーー!怖い!おおおお!!ジャングル~!!と言いながら子供たちが奥地へ・・。


フキを採って息子「トトロー」と叫ぶ。


娘は「ギャーーーーーーー!!!変な虫いる!!!」と叫ぶ。


どうやら、奥地に近寄る事は不可能らしい。


するとまたまた娘がひらめいた!という顔をして物置から「高枝切りばさみ」を持ち出した。


「高枝」ではなく、「横枝」に利用するらしい。


遠く離れた場所から恐ろしい植物を伐採するらしい・・。マジックハンドか・・。


面白いことを考えつくもんだな~と感心し、子供たちにジャングルをまかせ、私は引き続き、カット作業へ。


しばらくして子供たちが叫びながら逃げてきた。


「ぎょえーーーーーーー!!!お母さん!シダを切ったら変なにおい発生してるーー!


興奮した子供たち。


どうやら、変なにおいを出して身を守る植物らしい・・。


怖いので一切見に行かず。


こういう危険な確認作業は、おじいちゃんに依頼した。


最後に、ひまわり種を植えて、コスモスの種をバラバラ~と撒いた。


作業時間3時間くらい。


すごく疲れたが、大してすっきりもしていないが、なんとかご近所迷惑にはならない程度に近づいたと思う。


店で傷んだ花や安くなった花を買ってきて植えた、統一感のない寄せ植えも、元気になってきた。



←なんだかてんこもりっぽい。


玄関もお花できれいだし。庭で咲いているバラも雑草がなくなってきて以前よりは綺麗になったし、とりあえずいいか・・。


数日たって・・


まだ、裏の謎のにおいを発生した場所には行っていない。


おじいちゃんもまだ確認には行っていない。


こういう危険な確認作業は、風呂のカビキラーと同様にPに頼んでみるか・・・。